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タンザニアでの大雨期の降雨不足が続いている。カウンターパートのTEACAからも雨が降らず、植林しようにも身動きがとれないとの悲鳴にも似た連絡が入っている。
もちろんタンザニアといっても、その国土面積は日本の2.5倍もあり、降雨不足の一言で単純に一括りには出来ないが、事態を深刻にしているのは、タンザニアの南縁に位置する穀倉地帯で降雨不足に見舞われていることである。そこでは小雨期に植られた主食のメイズ(白トウモロコシ)が雨不足のため、立ち枯れを起こしているという。このまま雨が降らなければ、南部アフリカ一帯を襲っている食糧不足が、タンザニアでも起こりかねない。
こうした状況に対し、タンザニア農業省は3月に旱魃警報を発出、タ国政府は備蓄食糧の放出及び食糧の緊急輸入を始めた。さらに日本政府も、無償資金協力による6億円の食料援助を、この4月に決定した。
主力プロジェクト地であるキリマンジャロでは、平年並みもしくはそれ以下の降雨予測となっているが、ダルエスサラームはほとんど雨が降らず、植林は完全にストップしている。先にも触れたが、タンザニアと言っても広く、一部では平年以上の雨に恵まれている地域もある。しかし当面、降雨状況から目が離せない状況が続く。穀物貯蔵プロジェクトで貯蔵しているメイズの緊急放出に繋がるような事態にならなければ良いのだが・・・。