2月12日~3月3日の21日間の日程で開催された「タンザニア・キリマンジャロ植林ワークキャンプ」が無事終了しました。今年も多彩なメンバー(参加者25名)に恵まれ、充実したワークキャンプとなりました。いろいろな人と巡り会えのもワークキャンプの楽しみの一つです。
今年のワークキャンプは比較的曇天が多く、また結構雨にも降られました。昨年のタンザニアでは降雨不足が続き、育苗所の苗木にも植林した木にも大きな影響が出ましたから、今回のワークキャンプ中の雨は、植林には最高のタイミングで降ってくれたといえるでしょう。まさに天の恵みです。
植林作業は過去植林地の補植作業から始め、その後新たな植林地への植林作業へと移りました。厳しい日射の下での作業は少なかったため、例年に比べると楽な作業だったといえるかも知れませんが、それでも木を失い土壌の固まった新植林地の植え穴掘りには、みんな相当苦労していたようです。
私たちのワークキャンプでは過去植林地のケアから取り組みますから、植えた木が必ずしもすべて活着するものではないこと、その後の村人による継続的育林の努力があって、はじめて元あった森林が取り戻されること、農繁期ともぶつかり、観念的な「地球環境のため」だけでは済まされない植林作業の大変さなど、いろいろなことを学ぶことが出来ます。私自身、ワークキャンプを引率して今回で10回目になりますが、毎回のように、そして回を重ねる毎に、村人たちのこうした植林への弛まない努力に心から頭が下がります。
今回のワークキャンプでは、村人や子供たち、そして私たち日本人を含め期間中のべ約600名が植林作業に参加し、4樹種約1,660本を植えました。
ワークキャンプではまた、ポレポレクラブメンバーと現地村人たちとの協力活動である手工芸品(バナナカード)のワークショップ、コーヒー生産者グループKIWAKABOのコーヒー畑訪問と取り組みの見学、辞書支援プロジェクトメンバーによる現地小学校の英語の授業視察と先生方との打ち合わせなども持ちました。私たちが参加することで、現地の人々が取り組む植林活動をほんの少しでも後押しし、幾ばくかでもお役に立てるのだとすれば、それはそれで嬉しいことですが、それが同じ市民同士、こうした形でたとえ小さくとも、息長く共に手を携え、力を合わせていくことに繋がっていくのだとすれば、ワークキャンプを主催する者として望外の幸せです。