ンジャリ村でのセミナーの様子
キリマンジャロ山の村では、多くの村人たちが牛の他に山羊を飼っています。山麓に暮らしているチャガ民族にとって山羊は伝統的に大切な動物で、一族の重要な集まりや、結婚式のときなどにその肉を食べたり(丸焼き!)、昔は伝統水路に水を通す時にその血を使ったりしました。
かつては放牧していたようですが、今はたまに村の道ばたなどに繋がれ草を食んでいるのを見かける以外、みんな舎飼いになっています。牛が牛乳や堆肥、食肉用として日々の生活の中で極めて実用的な位置づけなのに対し、山羊は彼らの社会慣習の中で、何かの時のために飼っていないと困る存在だといえます。
また高齢化が進んでいるキリマンジャロ山麓では、牛ほど飼育に労力のかからない山羊は今後重要性を増してくる可能性があります。生活向上の手段として山羊銀行の導入も可能です。
そんな大切な山羊ですが、もともと乾燥した場所が好きなのに対し、平地に比べて雨量の多いキリマンジャロ山では、適切な飼育が欠かせません。そこで山麓の5村を対象に、山羊飼育セミナーを実施しました。
セミナーでは、県畜産局から講師を招き、山羊小屋の環境と構造、給餌の内容、増殖方法と子ヤギの管理、搾乳と保管、病気と寄生虫などについてレクチャーを行いました。山羊の突然死などを招いていた村もあったため、どの村でも出席していた村人たちからは熱心な質問がされていたとの報告がありました。
養蜂、養鶏、山羊飼育については、今後モデル農家を設定する形でプロジェクトを進めて行けたらと考えています。
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