怠慢、横暴、傍若無人

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写真:掘り返された村の給水パイプラインを見に集まってきた村人たち

 

日本で「お役所仕事」と言えば形式的、不親切、非能率の様を表したものですが、今回現地で当会の取り組みに関わり起きたケースは、まったくいただけないものでした。形式的、不親切、非能率というより、怠慢、横暴、傍若無人。「賄賂はなかったんだね」との関係者の一言は慰めにもなりません。

 

1.怠慢

現在当会はキリマンジャロ山麓のテマ村で診療所の建設に取り組んでいます。完成すれば県の診療所となりますが、政府には建設費がないため、建設は村の自助努力、完成したら県が医師を派遣するという条件です。

もちろん村人たちに建設費を捻出する余裕などそうそうなく、何年間も建設は止まったままになっていました。当会も資金支援をし、ようやく建設に目処が立ったのですが、完成直前になって、政府作成による設計図、資材見積もりに重大な漏れがあることが分かりました。しかもそれが半端ではない額になります。

「建設は村の責任」とは政府の言い分ですが、これまでに苦しい生活費を削って何度も何度も建設費捻出のための寄付を続けてきた村人たちにはたまったものではありません。人の責任を言う前に、自分たちの責任はどこに行ったと、村人ならずとも言いたくなります。

 

2.横暴

同じキリマンジャロ山麓のキディア村。ここでは伝統水路の復旧支援をしています。キリマンジャロ山では降水量の減少が続いており、伝統水路の復活による水資源の有効利用は、村にとっても焦眉の急を要する課題となっています。

こちらもようやく復旧間近となったところで、県の水管理公社が麓のモシの町に水を回すため、村に何の断りもなく、水路の上部に堰を築き、水をごっそり持って行くことに。そればかりか同じ水源から水を引いていた村の飲料用の給水パイプラインを掘り返し、撤去してしまったのです。より多くの水量を確保することを考えたのでしょうが、もう無茶苦茶、あり得ないレベルの話です。村側が激怒したのは言うまでもありません。
村は撤去されたパイプを埋め戻す対抗手段に出ましたが、どうなるのか先が見えません。

 

3.傍若無人

キリマンジャロ山に暮らす村人たちの生活を支えてきた命の森“ハーフ・マイル・フォレストストリップ(HMFS)”。その森は世界遺産の山の自然保護を優先する政府によって国立公園に取り込まれてしまいました。当会は地域住民と協力して、HMFSを国立公園から外すよう政府に訴えています。

その国立公園を管理しているキリマンジャロ国立公園公社が、先日突然、公園に通じる道を拡張するためとして、公園に隣接するキボショ地区の村人の家を破壊してしまったのです。これにはもう絶句するしかありません。

暴力で国立公園から住民を排除した“実績”を持つ彼ら。およそ公僕などという概念はないと見えます。その彼らが自らを「(地域の)良き隣人(ujirani mwema)」と称するのは、冗談にしても笑えません。

 

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