写真はキリマンジャロ山の東南山麓、キレマ地区にあるキライ小学校(標高約1,800m)で先生方と苗畑の運営状況について打ち合わせをしている時のものです。この小学校には昨年新しく苗畑を立ち上げましたが、毎月このように苗畑運営や改良カマド普及などのプロジェクトを実施している学校やグループを巡回し、指導及びフォローアップにあたっています。
キライ小学校での先生との打ち合わせ
現地の学校にはだいたい環境担当の先生がおられ、教室や校庭の掃除など、日本でいえば学校美化や風紀にあたることを指導されています。苗畑を開設するとその先生がやはり担当教師になります。学校を訪問した場合、たとえば中学校では環境担当の先生とのみ打ち合わせをすることが多いのですが、小学校では写真のように、校長先生やその他の先生方も交えて話し合いをするケースがほとんどです。中学校の方が担当業務の専任化と権限が明確で、小学校の方は担当を置きつつも校長先生を含む全体で状況をシェアし、みんなで話し合いながら物事を決定していくことが多いと言えます。
この日も写真に入りきれていない先生も含め、全部で7人の先生方が同席してくださいましたが、打ち合わせだけでなく苗畑のチェックや生徒の取り組み状況の確認、水源の視察まで全員一緒にお付き合い下さいました。こうした現場指導では授業時間に食い込んでしまうこともしばしばで、申し訳ないな・・・と思いつつも、先生方はとても前向きで熱心です。
現地では3月下旬から大雨季に入り、これからが植林の本番なのですが、昨年の降雨不足の影響でどの苗畑も育苗に大きな影響が出ています。キライ小学校もその一つと言えますが、苗畑は生徒たちが丁寧に管理してくれており、とてもよく整備されています。同校は今後村の育苗拠点となることを目指しており、重点的指導と資材補充を含む育苗環境のさらなる整備を進めていく計画です。