海外活動改良カマド
鍋掛け口が崩れる問題から、一時増設を見合わせていた現地での改良カマドの設置作業が再開された。
昨年7月からこの問題に対して様々な工夫を凝らしてきたが(使う土の材料変更、補強材としての砂・牛糞・灰などの混入及び配分比率の変更など)、結論から言うと目覚ましい改善効果を得るまでには至らなかった。そこで当面の対策として、日本の漆喰と同じように石灰と若干のセメントを用いて、カマドの周囲を固めることにした。
この対策によって崩れは完全に防ぐことが出来るようになったが、その一方でその分どうしても設置コストはアップしてしまうことになる。日本で昔使われていたカマドも、やはり土(赤土)を使って出来ていたが、その中に塩を混ぜたり、切り藁を混入して強度を持たせるなどの工夫がされていた。
コストの上昇は出来る限り避けるべきであり、漆喰対策と同時並行して、今後も土の材質変更を試みていく予定である。さらに来年度は、改良カマドに関する研修を、TEACAリーダーを対象として実施することを考慮中である。