タンザニア・ポレポレクラブでは、メンバーも独自に現地支援に取り組んでいる。その一つに、現地小学校への図書支援がある。この支援も取り組みはじめてからすでに3年目を迎える。今年度も、2月~3月にかけて実施された植林ワークキャンプの機会をとらえて、参加者の手から支援図書を手渡してきた。支援した図書は、現地の童話などを中心に全部で67冊(これとは別に、タンザニア・ポレポレクラブの事業として、小学校へのテキスト、参考書の支援を行っています)。
誰しも子供の頃、童話や物語に夢中になった記憶があることと思う。ところがタンザニアでは、学校の授業で使う教科書ですら数人に1冊しかないという状況であり、ましてや子供たちが普段手にとって読書できるよな童話や物語など、ほとんどない(少なくとも村では皆無といってよい)。
メンバーによって支援された図書は、それこそ擦り切れてボロボロになるくらい子供たちに貸し出されている。今後冊数が増えてくれば、その管理や補充のことも考えなければならないだろうが、まずはとにかく、いつでも子供たちが読書に親しめ、創造力や夢を育めるような環境を整えたい。
メンバーによる教育環境面での現地協力の取り組みは、小学校のバイオガスシステム調理場の改修支援に始まり、その後図書支援、文具支援、辞書支援と少しずつ広がりを見せている。それに伴って、自分たちの思いだけでなく、本当に現地にとって必要な、そしてあるべき協力の姿は何なのか、という課題にぶつかり、その問題に真正面から取り組んでいる。
とくに「手作り辞書(英語→スワヒリ語)プロジェクト」として立ち上がった取り組みは、この一年、数多くのミーティングとメーリングリストでのやり取り等を通して、議論を深めてきた。近いうちにその経緯や議論なども、掲示板「みんなの広場」にアップし、より広くの皆さんに加わっていただけるようにしたいと考えている。
メンバーの活動にはどなたでも(会員でなくとも)、ご関心のある方なら参加できますので、いつでもご参加下さい!事務所にご連絡いただければ、ミーティングの日程などをご連絡するようにいたします。もちろん、掲示板などへの意見投稿もお待ちしております!