手工芸品(バナナカード)の取り組み(3)

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国内活動/イベント

前回、カードの買い取りは指導を受けた青年グループに切り替えていく方針であることに触れた。但しこちらからの買い取りは、あくまでも彼らの製作技術が安定し、軌道に乗るまでの下支えの役割と位置付けている。一番苦しい立ち上げ時の下支えが完了したら、更に次のグループへと指導と買い取りの対象を移していく。その方が、手工芸品製作から裨益される対象と可能性を広げられると考えるからである。

また、カード製作技術の普及・定着とそれによる収入向上を、村人とメンバーとで協力しながら進めているとはいっても、その目的の実現を日本国内での販売と収益に過度に頼ろうという考えはない。幸いテマ村は、キリマンジャロ山の登山口であるモシの町に比較的近いという、地理的なアドバンテージを持っており、観光客も少なくない。当然観光客目当ての土産物屋もあり、手工芸品製作の技術を身につけていることは、本人による直接販売も含め、そうした場所での雇用や卸販売の可能性に道を開くものとなる。製作できる商品のバラエティーを増やせれば、その可能性はさらに高いものとなる。今回現地入りした際の調査では、村での商品開発のポテンシャルは、こちらが考えているより高いとの感触を得ている。

・・・・・・・第4回に続く

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