事務局日誌: THELUJI 「雪」

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事務所のある東京は、今日は雪である。これで今年2回目の雪になる。すでに4cmくらい積もっていて、バスなどはシャリシャリとチェーンの音をさせて走っている。おかげで今日予定されていた菜園活動は中止になってしまった。

雪が降ると思い出すことがある。以前、TEACAのプロジェクトリーダーであるンジャウ氏を、日本の森林技術研修に招聘したとき、滞在先の栃木県でやはり雪に降られた。生まれて初めて雪を見た彼は、家の中から一目見るやいなや、本気で「空から花が落ちてる!」と叫んでいた。なるほど初めて雪を見ると、やはりそんな風に見えるものなんだなぁと思った。

雪初体験に大喜びするかと思ったが、いつも早起きの彼は、翌日から布団を被ったまま起きてこようとしなくて閉口した。地面におりている霜を見て、「こんな所に住むものではない」という顔をしていた。

もっともタンザニアでも、今や「次の時代は中国だ」という認識である。留学生も日本を飛び越えて中国に行く時代である。向こうの寒さは日本の比ではないはずだから、布団を被っているようではいけない。

さて、キリマンジャロの村にいても、村人たちから「あのキリマンジャロの上にあるのは”Theluji(雪)”か、それとも”Barafu(氷)”か?」と聞かれることがある。雪が降ることもあるので「その両方だよ」と答えると、「ふ~ん」といった顔をしている。ThelujiもBarafuも現物を見たことはないのだから、「ふ~ん」という反応はかなり合点がいく反応ではある。

現地の小学校で、日本の紹介などをすることもある。雪景色の絵ハガキなどを持って行くと、子どもたちの間でも、ちょっとしたこの「Theluji/Barafu論争」が起こることもある。

布団被って出てこなくてもいいから、やはり本物の”Theluji”を一度見せてやりたいなと思ってしまう。

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