事務局日誌: タンザニアを走る”D51”

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D51が出現!?

D51が出現!?

 

タンザニアの庶民の主要な足、つまり交通手段といえば、現地で”ダラダラ”と呼ばれるワゴン車やマイクロバスがつとに知られています。ほとんどが日本の中古車で、外見こそ多少ボロではあるものの、どうしてどうして日本ではお役ご免となった車でも、毎日タンザニアの町を元気に走り回っていて嬉しくなります。

そんな庶民の足ですが、ときどき外装や内装の一部が日本のままだったりします。「○○幼稚園」や「××温泉」などと書かれているのはまだ序の口で、外装がそのまま救急車、「△△消防署」の文字に赤色灯も付けたままというのが走っていたのを見た時にはさすがにビックリしました。救急車もそのままの状態で中古車として売るんだと始めて知りました。

そうしたら今回は、なんとデゴイチ(D51)仕様そのままのバスを見つけてしまい、これまたビックリ。タンザニアのバイヤーにしろバス会社にしろ、外装など気にしないのだろうか?それとも人気が出て儲かると思ったか?あるいはたんに安かったのか??

 

タンザニアを走る"D51"

タンザニアを走る”D51”

 

いずれにしろ、よもやタンザニアでデゴイチの雄姿にお目にかかるとは思ってもみなかったので(といってもバスですが)、思わず一緒にいたタンザニアの人に「昔日本に有名な機関車でD51というのがあってね、・・・」と自慢げに講釈まで垂れてしまいました。

 

デゴイチバスの雄姿!!

デゴイチバスの雄姿!!

 

ボディ側面には「幼児バス」のマークがそのまま残されていて、かつてこのバスが幼稚園の通園用に使われていたことが分かるのですが、よく見るとD51正面プレートのナンバーは「D51 753」。七五三にひっかけたのでしょうが、子どもたちの健やかな成長を見守る細かい気遣いが何とも温かいです。

 

以前は幼稚園バスだった様子

以前は幼稚園バスだった様子

 

あのデゴイチ、今日も多くのタンザニアの人々を乗せて、さっそうと町を駆け抜けているに違いありません。長くみんなに親しまれ、愛されると良いなと思っています。

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