村人たちが決めた 「エデンの森」 のエンブレム
ポレポレクラブのRafikiプロジェクトでは、村人たちが守ってきた自慢の森を、彼らがますます大事に大事に守っていきたくなるような、そんな側面からの支援に取り組んでいます。
そのためにこれまでに自慢の森ツールとして「森のガイドブック」、「森のカルタ」、「森のイラストマップ」を作ってきたほか、村人たちと自慢の森の範囲を決め、その森に名前を付けました。「エデンの森」それがこの森を守ってきた4つの村の村人たちが、自分たちで付けた自慢の森の名前です。
そして次に手がけたのが、「エデンの森」のエンブレム(シンボルマーク)作り。それを手にした村人たちが、自分たちの森をますます身近に感じ、誇りに思い、自慢できるようになるからです。
エンブレムを決めるためにまず4つの村それぞれで話し合いをもち、その村としての図柄のアイデアを出してもらいました。そしてそのアイデアをTEACAにボランティアで来ていたレオン君がパソコンを使ってデザイン化し、仕上げてくれました。つまりそれぞれの村が推す4つのデザインが出来ることになります。そしてこれらのデザインを、各村の住民で決戦投票にかけたのです。
各村から出されたアイデアを見ていると、必ず共通しているものがあります。それは、エデンの森のエンブレムですから「森」は当前として、「キリマンジャロ山」、そして森を象徴する「動物」。動物はそれぞれの村で全部違う動物が出てきたのでおもしろかったです。
そして投票の結果決まったのが写真のエンブレム。キリマンジャロ山を背景に、中心にエデンの森、左右両側に、森の境界として村人たちが決めたムルスンガ川、ナンガ川、森の中にはチャガ民族の象徴である黒白コロブスモンキーが描かれた、なかなか良いデザインです。エンブレムの下に配された”Msitu wa Eden”は「エデンの森」という意味です。
Rafikiプロジェクトの次の目標は、何とか資金を集めてこの「エデンの森」のエンブレムのステッカーを作ることです。できれば4つの村の村人たち全員に配りたいと思っています。そうすることで、ステッカーを手にした村人たちがいろいろな場面で自分たちの森を自慢できるようになります。そしてそのことが、一層村人たちの森を愛する気持ちに繋がっていくと考えています。