報告会:『Rafikiプロジェクト 』報告会&講演会 開催 (JICA地球ひろば)

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国内活動/イベント

 

6月26日(日)

 

 

2011年度の総会が開催されたこの日、第2部として、『Rafikiプロジェクト』報告会および講演会『タンザニアこぼれ話』を開催しました。 (※ Rafiki=スワヒリ語で「友達」の意味)。

 

『Rafikiプロジェクト』とは、2009年から日本の市民(Rafikiプロジェクトチーム)とタンザニアの市民(キリマンジャロ山麓テマ村の村人)が、森林の保全に向けてともに力を合わせて取り組んでいる活動です。

 

まず報告会では、Rafikiプロジェクトチームメンバーによって、取り組みの背景と、これまでの2年間の試行錯誤の歴史が紹介されました。長く森が守られていくためにはどうしたら良いか??”大切なもの”はきっと誰でも守りたいはず、そんな視点から、村人たちの協力を得ながら、彼らにとって大切なものがいっぱい詰まった自慢の森を、一緒になって見つめ直してみることにしたチームメンバー。「村の自慢の森イラストマップ」、「村のガイドブック」、「テマ村カルタ」などなど、村の自慢が満載されたツールの開発に乗り出したメンバーの、奮闘してきた様子が伺えました。

 

Rafikiプロジェクトメンバーにとっては、初の一般お披露目の機会であり、あらためて自分たちの取り組みを振り返る良い機会ともなったようです。今後もこうした報告会など、外にアウトプットできる機会を増やし、ポレポレクラブや様々な市民の取り組みを広く紹介したり、多くの皆様のご意見を取り入れていくための場を定期的に持てるようにしていきたいと考えています。 (※「Rafikiプロジェクト」 さらに詳しくは → こちら

 
 

報告会に続き、当会理事・古澤紘造氏(駒澤大学経済学部名誉教授、東アフリカ農村経済専門)を講師に迎え、研究留学を含むタンザニアとの長い関わり合いを通して見えてきた、タンザニアという国とそこに暮らす人々・日常を、「こぼれ話」として肩ひじ張らない柔らかな視点でお話しいただきました。

たとえば留学していたダルエスサラーム大学でスワヒリ語を訳していた時、何でも辞書を使って杓子定規に訳そうとしていると、教授から「なぜ日本人なら”日本人流”に訳そうとしないのか」と言われたこと、日本の学生を連れて歩いていた時、たまたま通りかかった近くの学校の先生が学生を呼びとめ、「ちょっと、子どもたちに英語教えてってくれない!」と言われたことなどなど。融通無碍、私たちの常識などものともしない、したたかさ、しなやかさ。お話からは、逆に今の私たち日本人や日本での日常が、如何に「狭い視点」に縛られ、押し込められているか、参加された方々にもあらためて考えさせられる機会となったのではないでしょうか。

 

 

「援助」や「国際協力」という言葉にとらわれると、何か特別の人がやる特別な事のように思えてしまいます。しかしたとえそれが遠い国の課題なのだとしても、1人の人間としてそれを自分事として、ともにどうしたら良いか知恵を絞り、行動していくという点では、私たちに身近な問題を何とかしようと、周りの人たちと力を合わせ、解決に向けて取り組んでいくことと、少しも変わるところはありません。そんなことをあらためて強く感じさせる報告会、講演会となりました。

                                         (6月27日 竹腰)

 

★メンバー活動等には、関心のある方ならどなたでも参加できます。
興味のある方は、タンザニア・ポレポレクラブまでお気軽にご連絡ください。

タンザニア・ポレポレクラブ
E-mail : pole2club@hotmail.com
TEL: 03-3439-4847

 

 

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