養鶏プロジェクトの収入を役立てて建てた家でミーティング中
私たちが長く協力している女性グループの一つにKiranga女性グループがあります。8人のママさんたちのグループで、キリマンジャロ山の東南山麓標高千メートルほどのところにあるコリニジュー村で活動しています。
彼女たちはとにかく常に何か新しいことにチャレンジしているという感じで、「また始めたの!?」といつも驚かされます。もっとも、チャレンジしたものがいつも成功するとは限りません。これまでに彼女たちが取り組んだことを挙げてみると、家畜の共同飼育(牛、豚)、共同菜園、養蜂、キノコ栽培、ドライフルーツ作り、ジュース作り、花卉販売、バニラ栽培などなど。そしてこれらは全部失敗。なにやら屍累々といった感じです。
当会もグループ貯蓄、養鶏プロジェクト、イスの貸し出事業を支援していますが、いやいやとにかく苦労の連続でした。何度協力をやめようと思ったか知れません。彼女たちとの協力活動もかれこれ20年近くになり、何でやめなかったのか、その記憶すらもう定かではないのですが、何度失敗してもチャレンジし続ける姿に希望を見ていたのは確かです。
養鶏プロジェクトで飼っているニワトリ
苦労の甲斐あってその後養鶏プロジェクトは大成功を収め、私たちが”鶏御殿”と呼ぶような立派な家まで建てるメンバーまででてきました。そしてその養鶏プロジェクトにもいつの間にやらアヒルが加わり、七面鳥が加わり、彼女たちはプロジェクトの改良に余念がありません。
今回訪ねたら、今度はウサギが何十羽も加わっており・・・。ミーティングを始めたら始めたでそこに何やら不思議な食べ物(お菓子)を出してきて、「イモを加工して作ってみたんだけど、今度これを売って商売しようと思ってるのよ!」と言います。私は「またですか!?」ともう口あんぐり。
新しく始めたウサギ飼育
彼女たちの辞書に「あきらめる」の文字はないようです。時間はかかったけれども諦めずにチャレンジし続ける姿勢が、彼女たちの「今」を築き、「未来」を築いていくのだと思います。私たちの手助けは、きっとそのスパイス程度に過ぎません(ときどきピリリと辛いですが)。
当会も何事もあきらめず、「Polepole but sure(ゆっくりゆっくり、でも確実に)」の理念を大切に持ち続け、これからも一歩一歩活動の歩みを進めていきたいと思います。
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