国立公園内での大雨季植林

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海外活動森林保全

現地では森林を取り囲むすべての村(モシ県、40村)の連携による植林が、実施に向けて着々と準備が進められています。これまで個々の村が取り組む植林はありましたが、キリマンジャロ山で地域全体が一つになって取り組む植林は初めてのこととなります。

そして4月10日、現地から国立公園内で取り組まれるこの植林に対して、ついに政府からGOが出そうだとの情報が入ってきました。今のキリマンジャロ山で、地域の人々の立案による計画が許可される意味は計り知れないほど大きいといえます。なぜなら、それは今回のみならず、今後も村人たちが主導して森を守っていくことに道を開くことを意味するからです。

「エデンの森」のシンボルマークをデザインしたステッカーも、この2、3月に現地の村々で話し合いをした際、村人たちの並々ならぬ思い入れを実感してきました。彼らは、キリマンジャロ山には地域住民が守ってきた誇りの森が存在するということを、地域一体となって訴えていこうとしています。これから「エデンの森」は、キリマンジャロを訪れる多くの人々の目に触れていくことになるはずです。

世界遺産に指定された少なからぬ地域で(人の命まで失われているかは別として)、今のキリマンジャロ山と同じような問題が起きています。そしてその問題は私たちの耳に届くことはありません。私たちの取り組み(=世界遺産キリマンジャロ山で、地域住民主体による森林保全・管理を実現すること)は、そうした多くの地域の問題を直接解決することは出来ません。しかしキリマンジャロ山で人と自然、人と世界遺産そのものが偽りなく共存している仕組みを築いていくことは、その他の地域にも先進的な事例となり、影響を与えていくものと信じています。

その実現に向けた一歩(今大雨季の国立公園での40村の地域連携による植林)を、これから地域の人々とともに踏み出します!

 

大雨季植林に向け準備が進む苗畑

大雨季植林に向け準備が進む苗畑

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