キリマンジャロ山の村で村人たちによって育てられている苗木
キリマンジャロ山では4月から6月にかけてが大雨期になります。現在その大雨季の植林に向けて、山麓の8カ所に設置されている苗畑で村人たちが熱心に苗木を育てています。
今年の大雨季植林では、森に沿う40の村々が協力して、キリマンジャロ山での植林に取り組む計画です。村人たちの生活の森を強引に取り込んだ国立公園の拡大は、実質的にキリマンジャロ山で取り組まれていた唯一の森林保全活動であった地域住民による取り組みを排除し、同時に彼らによる森林資源の利用も禁じました。これにより森も人々の暮らしも深刻な脅威にさらされることとなりました。
しかし一方で、「森は地域の力で守る」という意識は格段に強まったといえます。これまではそれぞれの村が個別に自分たちの村に接する森を守ってきた側面が強かったのですが、キリマンジャロ山全体を俯瞰して、その森を地域全体でどうやって守っていくかという意識にみんなが変わってきたといえます。
「活動/取り組み」から「ムーブメント/うねり」へ。今後、キリマンジャロ山での持続的な環境保全を実現していくためにも、大事なキーワードだと考えていますが、村人たちのこうした意識の変化は、まさに「活動」→「ムーブメント」という質的変化の現れだととらえています。
「地域主体」、「地域横断による森の一体的管理」。キリマンジャロ山の森林保全は変わろうとしています。今回の大雨季植林は、その実現へと向けた大きな第一歩です!
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●クラウドファンディングに挑戦しています!ぜひご協力をお願い致します!
当会はキリマンジャロ山の40村による上記の大雨季植林を実現するため、現在クラウドファンディングに挑戦しています。
またクラウドファンディング・プロジェクトで、国立公園の拡大がキリマンジャロの森、住民、動物に深刻な問題をもたらしている現実を、地域住民が世界に訴えていけるようにすることも目指しています。
プロジェクトの実現のために、どうか多くの皆様のご理解とご協力をいただけますよう、心よりお願い申し上げます!また、ページのシェア、拡散にご協力いただければ幸いです!