コーヒー生産農家グループの自立を目指して

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海外活動その他

当会ではキリマンジャロ山麓テマ村のコーヒー生産農家グループKIWAKABO(Kikundi cha Wakulima wa Kahawa Bora)による新品種コーヒー普及支援に取り組んでいます。現在新品種によるコーヒーの収穫が出来る段階まで来ていますが、まだまだ課題は山積しています。なかでも出荷量の確保が問題となっています。

これまでキリマンジャロ山の多くのコーヒー農家は、収穫したコーヒーを協同組合KNCUを通して販売していました。KNCUは各農家から収穫した生豆を受け取った段階でまず一次払いをし、その後集荷したコーヒーを販売し終わった段階で、経費を差し引いた上で二次払いをするというシステムをとっています。これに対してKIWAKABOには販売前に一次払いをするだけの回転資金がなく、自らのメンバーでさえ、一時金欲しさにKNCUに生豆を持って行ってしまうという事態が発生しています。

現在KNCUは放漫経営の結果凋落の一途を辿っており、最終的な農家に対する支払額はKIWAKABOの方が良いにも関わらず、それでも一時金が必要な農家はKNCUに売ってしまいます。

そこで当会はKIWAKABOに対する買付け用回転資金の融資を開始することにしました。銀行で資金を借りれば20%近い利息がつくことになり、KIWAKABOにはこれがネックとなっていました。そこで当会は5%の低利で5年間の継続融資を決定しました。ただしKIWAKBOに対しては金利返済とともに、販売額の中から5%を積み立てて行くことを条件にしています。内部留保を毎年確保していくことで、自己資金だけで買付け資金の確保が出来るようにするためです。

これまで当会がTEACAと歩んできた道のりのように、KIWAKABOも腰を据えて確実に強いグループに育てていきたいと考えています。

 

KIWAKABOメンバーのキレホさんの畑を巡回指導中

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