キリマンジャロ山の森を守る地域連合がついに始動します

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海外活動森林保全

当会では2010年から、キリマンジャロ山における新たな森林保全・管理の仕組み構築を目指してきました。それは従来の政府のトップダウンによる強権・強圧的な手法では、森林を守ることが出来なかったことによります。

過去の歴史を紐解くと、森林をもっとも良く守れていたのは地域の住民たちであったことが知られており、当会が目指すのも、その地域が主体となって取り組む森林保全・管理です。そのためにはまず森林に沿った村々が森を一体のものとして守っていけるようにするための基盤整備が必要となってきます。

そこでこの5年をかけて取り組んできたのが、モシ県下の森林に沿う37の村々を地域横断的に繋ぐ連合組織KIHACONE(Kilimanjaro Half-mile forest strip Conservation Network)の立ち上げでした。そしてこのたび、そのKIHACONEに対してついに政府認可(地方自治政府)が下りることになりました。このことはKIHACONEが公的に「地域代表」としての地位を得たことを意味しており、政府はその主張を地域の人々の主張として重く受け止める必要が出てきます。

これまでトップダウンによる強権・強圧的な森林管理を受け入れるしかなかった地域の人々が、ボトムアップによる新たな森林保全・管理を目指していくための大きな力を得たことになり、KIHACONEの政府認可はこれまでの取り組みの大きな成果といえます。

今後当会では、KIHACONE、カウンターパートであるTEACA、そして地域の人々ともに、ボトムアップによる新たな森林保全・管理、すなわちキリマンジャロ山での「統一的指針に基づく」、「地域主導による」、「広域の」森林保全・管理の実現というさらに次の段階を目指して取り組んでいきます。

現在の強権的な政策に対し、森林を地域の人々の管理に戻すよう政府に求めるKIHACONEの声明を報じる現地紙「Nipashe」(9/10付)

 

現在の強権的な政策に対し、森林を地域の人々の管理に戻すよう政府に求めるKIHACONEの声明を報じる現地紙「Nipashe」(9/10付)

(写真) 現在の強権的な政策に対し、森林を地域の人々の管理に戻すよう
政府に求めるKIHACONEの声明を報じる現地紙「Nipashe」(9/10付)

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