『イベントで広げる“小さな一歩“』
10月4日(土)~5日(日)の2日間、都内の日比谷公園で開催された国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN2014」に当会も参加しました。初日は曇天ながら穏やかな日和に恵まれたのですが、5日は一転、台風18号の影響で朝から大雨となり、主催者側の判断で正午でイベント終了となる残念な結果となりました。それでも初日の来場者数は主催者発表で約6万7千人となっていますので、2日間では7万人を超える来場者があったのではないでしょうか。
今回当会のブースでは、とくに以下の3点を目的として展示および取り組み説明を行いました。
①キリマンジャロ山で起きている国立公園拡張による問題を一人でも多くの日本の
方々に知って貰う、
②今夏の現地渡航で取り組んだ、キリマンジャロ山で村人たちが守ってきた森に
名前を付ける取り組みについての報告
③事務局インターンの募集
①については、「キリマンジャロ山の森も人も守らない国立公園」というちょっと刺激的なキャッチコピーをブースに掲げました。展示パネルはA1サイズの大判のものを5枚に絞って展示し、その中で人間排除の論理に基づく古典的な自然保護思想に則ったキリマンジャロ山で実施されている森林保護政策の矛盾を説明しました。世界遺産の山の国立公園がなぜ問題なのか?なぜ人も守れず森も守れないのか?ブースを訪れて頂いた方は熱心に耳を傾けてくださり、現地で起きている現実に驚かれていました。
そして今回の出展にはもう一つ、この問題解決のための目的がありました。それは、この問題をもたらした要因の一つには先進諸国からの、国立公園を拡大して(=人々を追い出して)自然を守りなさいという提言があり、その解決のためにはやはり”世界の声”が必要だと言うことです。世界の声というと大袈裟に聞こえますが、ブースを訪れて頂いた一人一人の皆さんが、その世界の声の”1人”であることをお伝えしました。そしてこの問題解決のために、当会がキリマンジャロ山の村々の人々と目指している、地域の人々が主体となった新たな森林管理の仕組み造りについて、賛同いただける皆さんにブースに展示したパネルに応援メッセージを寄せて頂きました。おかげさまでほぼ全員の皆さんがメッセージを寄せ書きしてくださいました。
小さい一歩かも知れませんが、これからもこうした声を地道に集め、”世界の声”として広げていきたいと思っています。
活動報告コーナーでプレゼンテーションも行いました
②については、「長く森を守ってきた村人たちの、これからも森を守っていこうという気持ちを、側面から支えていく取り組み」としてのRAFIKIプロジェクトが、今夏現地で取り組んだ活動の説明になります。
自分たちが守ってきた自慢の森に「自分たちで」「名前を付ける」ことを通して、さらに森に対する思いや愛着を強くしていただけるのではないか、という発想から生まれたこの取り組みに対して、やはりブースにいらして頂いた皆さんから「必要な視点だと思う」、「人々の意見や考えを丹念に反映させていこうとする姿勢に共感できる」といった言葉を多く頂くことが出来ました。
またいらして頂いた方の中には、パネル展示していた自慢の森の画像解析データを見て、「解析作業を手伝いたい」とお申し出いただいたり、自慢の森ツールとして作成したカルタを「どうしても譲って欲しい!」という意外な反応もあったり。
取り組みについて知って頂くこともさりながら、こちらもやはりキリマンジャロ山にそのような森があることを発信し、世界の方々に知っていただく小さな一歩とできたのではないかと思っています。
ブースに来て下さった方々に、活動説明をしている様子
③の事務局インターンについては、関心を持って頂いた方もおられたのですが、時間帯が夜(19:30~22:30)であることなどから難しいようでした。2日目が雨のため来場者が少なく、また正午でイベントが終了となってしまい、さらに多くの方に声を掛けていくことが出来なかったことが本当に残念です。事務局インターンについては現在も募集しておりますので、ご関心のある方はぜひご応募をお待ちしております!
事務局インターン募集概要 → こちら