海外活動森林保全
今年もまもなくタンザニアに大雨季が訪れます。キリマンジャロ山での植林活動も、この大雨季を待って実施されますが、今年その先陣を切るのは、日本人からのボランティアも参加して実施される植林ワークキャンプになります。
ワークキャンプで植林が取り組まれるのは、キリマンジャロ山の東山麓、標高約1,700mにあるロレ・マレラ村です。ここに掲載している衛星画像で、森林にあたる緑色の濃い部分が中央に向かって突き出していますが、その先端部分がロレ・マレラ村との境界になります。
ロレ・マレラ村に接するキリマンジャロ山の森林の状況
画像の左側に向かって広がっている、やや緑の薄い部分が村になりますが、この緑は村人たちの主食である料理用のプランテンバナナや、あのキリマンジャロコーヒーの畑になります。
そして森林である濃い緑と、村である薄い緑の間に、茶色に帯状の部分が広がっていますが、ここがかつてのバッファゾーンの森、「ハーフマイル・フォレスト・ストリップ」と呼ばれていた場所になります。いまや「森」と呼べるようなものが残っていないことが、衛星画像からも良く見てとれます。
このロレ・マレラ村に限らず、当会がキリマンジャロ山で地域の人々と取り組んでいる植林活動は、このハーフマイル・フォレスト・ストリップに、かつてのような森を取り戻すことを目的としています。
また木を植えるだけでなく、現在キリマンジャロ山でも最も大きなハーフマイル・フォレスト・ストリップが存在している、モシ県下の37の村々と連携して、森林の保全・管理のための新たな仕組み作りに取り組んでいます。