支援先キリマンジャロコーヒー生産グループの品質状況

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当会が支援しているキリマンジャロコーヒー生産農家グループKIWAKABO(Kikundi cha Wakulima wa Kahawa Bora)から、彼らの栽培したコーヒー生豆の品質レポートが届きました。(下写真&表1)

 

Tutunze Ltd発行の品質レポート

Tutunze Ltd発行の品質レポート

 

そこで彼らの品質状況を知るために、過去KIWAKABOが立ち上がった頃に、同じエリアから出荷されていた生豆の品質(下表2)および比較的最近数年間の、キリマンジャロコーヒー全体の品質状況と比較してみたいと思います(同3)。それぞれの評価主体が必ずしも同じではないため、正確な比較とは言い切れませんが、およその傾向は読み取れると思われます。

 

表1.(現在)KIWAKABO出荷生豆

検査年月 評価主体 評  価  結  果
2013/02 Tutunze AA = 10.0% 、 A/B/PB = 77.5% 、 UG = 12.5%
2013/09 Tutunze AA+ = 6.5% 、 A/B = 82.5% 、 F/C/TT/AF = 11.0%
2013/11 Tutunze AA = 19.5% 、 A/B/PB = 72.0% 、 UG = 8.5%
2013/12 Tutunze AA = 15.5% 、 A/B/PB = 76.5% 、 UG = 8.0%

 

表2.(過去)ムボコム区のKNCU出荷生豆

検査年月 評価主体 評  価  結  果
2002/11 TCCCO AA= 25.45%、A/B/PB= 67.88%、AF/C/E/F/TEX/TT/UG= 6.30%
2013/09 TCCCO AA= 25.43%、A/B/PB= 65.02%、AF/C/E/F/TEX/TT/UG= 9.24%

・2002/11は、Cuppring testで除かれた分0.37%あり。

・2004/12は、Cuppring testで除かれた分0.31%あり。

 

表3.(キリマンジャロコーヒー全体)タンザニアコーヒー公社(TCB)受入生豆

検査年月 評価主体 評  価  結  果
’03/’04~’09/’10年度 TCB AA= 20%、A/B/PB= 55%、C/E/AF/TT/TEX/F= 25%

・評価結果は概略の数字

 

上表から、KIWAKABOの生豆はキリマンジャロコーヒー全体と比べた場合、悪い品質のものがかなり少ないことが分かります。しかし一方で、かつて同じエリアで生産されていたコーヒーと比べると最高級クラスの豆が減り、その分が下のクラスに落ちている様子が読み取れます。

当会が普及を図っている耐病性新品種は比率としてはまだまだ少なく、現在の品質状況が短期間のうちに劇的に変化するとは思えませんが、KIWAKABOとしてのコーヒー出荷が始まり、ようやく品質データが入手できる段階まで来たことから、今後品質改善に一層力を入れられるようになりそうです。

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