キリマンジャロを守る地域ネットワーク

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海外活動森林保全

タンザニア・ポレポレクラブはカウンターパートのTEACA(Tanzania Environmental Action Association)と共に、キリマンジャロ山における新たな持続的森林保全・管理の体制構築を目指した活動に取り組んでいます。

その根幹をなすのは、キリマンジャロ山の森林にそって存在する37の村々(Moshi Rural District)を横断的に結ぶネットワークの構築にあります。これは従来のように各村がバラバラに自村に接する森を管理するという方法ではなく、キリマンジャロ山の森林全体を視野に入れ、統一的な戦略のもとに森林全体の保全・管理を図っていこうというものです。それはまた国立公園の拡大による地域住民の排除によって森林を守ろうとする政府とは、対置されるアプローチ(地域主導による森林の保全・管理)だといえます。

2009年以来、このネットワークの立ち上げに全力を挙げて取り組んできましたが、彼らの取り組みがいよいよ本格化しようとしています。各村の環境規則を精査し、一本化を図っていくことを目的として10月末にネットワークが開催した会議が、現地新聞で取り上げれましたので以下にご紹介します。

 

11月7日付 現地新聞「Mwananchi

11月7日付 現地新聞「Mwananchi」

 

キリマンジャロ山の森を取り囲む37カ村で構成されるネットワークが、原生林を取り戻すために、それら地域の住民が守るべき環境諸規則の作成に着手した。

ネットワーク議長ボニフェス・ムバンド氏によれば、ネットワークは各村によって作成された環境諸規則のチェック作業を開始しており、その作業が完了し次第、県評議会法務担当官に提出し、正規規則として県の認可を求めていく方針である。

ムバンド氏はまた、人間による環境破壊行為により失われたキリマンジャロ山の原生林を保護することが、このネットワークの最大の目的であると説明した。そして森林の保護は、いまや消失の危機にある山頂氷河の増大・回復にも寄与していくだろうと続けた。「各村の住民たちがこのネットワークに賛同し、協力し合うようになれば、彼らこそが森林の保全・管理を目的とする国立公園法の守護者となるだろう。それはキリマンジャロ国立公園公社の管轄下にある現行体制から、我々の手に森を取り戻すということだ」と述べた。

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