半乾燥地での省水農法再開

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事業実施地であるキリマンジャロ山の東方、ケニアの国境付近にあるマワンジェニ村一帯での降雨不足から、昨年は断念していたサックを利用した省水農法を再開した。

以下の表1に示すように、同村一帯ではここ数年降雨が減少傾向にあり、さらに昨年は大雨季(3月~5月)にほとんど雨が降らず、実施を見送っていたものだ。付近の村人たちは飲み水の確保にも苦労しており、野菜は市場で買ってくるしかない。

 

表1:マワンジェニ村リアタ村区での降雨量推移。2013年は雨量計が盗難に遭い、データは1月途中まで

表1:マワンジェニ村リアタ村区での降雨量推移 (2013年は雨量計が盗難に遭い、データは1月途中まで)

 

今回サックを設置したのは同村のリアタ小学校とリアタ村区長の家。村区長のウリオさん(画像1)は、何でも工夫して試してみる努力家で、屋根の雨水を集めたり、改良カマドを自分で作ったりしている。省水農法のサックも、少しでも水の蒸発散を抑えようと、ちょっとした木陰を作ってその下に設置していた。野菜はすくすく育っており、「自分の家で野菜がとれるなんて嬉しいねぇ」ととても喜んでいた。

リアタ小学校では、土日の学校が休みの時に、育った野菜が盗まれてしまう問題があったため、教師用の空き家に設置場所を移して再開した。

 

画像1:省水農法で育つ野菜を前に、喜んでいるリアタ村区長のウリオさん

画像1:省水農法で育つ野菜を前に、喜んでいるリアタ村区長のウリオさん

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