以前この欄で、キリマンジャロ山で見かける(珍しい)昆虫として、”ボアスサイカブト”と”アフリカオオニイニイ” をご紹介しました。(詳しくは→’12/10)
その際、チョウでもとても美しい種類がいるので、そのうち撮影できたらアップしますと宣言していました。とは言うものの、そうそうお目にかかれるものでもなく、まあだいぶ先の将来くらいのつもりでいたのですが、今回の現地調査で思いもかけず、それもTEACAの事務所のすぐ前で「ご対面」が叶ってしまいました。
こんなチャンスは二度とないとばかりに、打ち合わせもそっちのけでカメラを構えました。しかしすぐに大問題に気づきました。それはまさしく、今回の相手が、前回のカブトムシやセミと違って、チョウだったということです。ヒラヒラヒラヒラと可憐に舞うのは良いのですが、それにピントを合わせるなどとても出来ません。
しかもこのチョウ、美しい羽は飛んでいる時しか見せてくれず、止まると羽を閉じてしまい、地味な面しか見えないのです。(写真1)
(写真1)
飛んでいる時はダメ→止まっている時もダメ・・・。となると、静止状態でピントを合わせておいて、飛翔に移る瞬間を狙ってシャッターを切るしかありません。気まぐれに飛び回るチョウを、追いかけ回してはソーっと近づき、逃げられてはまた追いかけを繰り返すこと1時間ほど。やっとこさ撮れた労作が下の写真です。(写真2)
(写真2)
調べてみると”ルリアゲハ”の一種のようなのですが、どうも”エチオピア・ルリアゲハ”(Papilio microps Storace)か、和名は分かりませんが、Papilio desmondi のようです。とは言うものの、私も昆虫については門外漢なので、違っていたらゴメンナサイ。
タンザニアでは”オナガルリアゲハ”(Papilio hornimani hornimani Distant)という種類が比較的知られているようですが、今回のとは羽の形が明らかに違います。ルリアゲハもかなりの種類があるようなので、そのうち”オナガルリアゲハ”にも出会いたいものと思っています。