事務局日誌: キリマンジャロ山で見かける昆虫

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今回はちょっと趣向を変えて、キリマンジャロ山の昆虫の話をしてみたい。といっても私は昆虫のことはあまり詳しくないので、間違っていたらどうかご指摘いただければ幸いである。

ずっと気になっていることだが、山中の村にいると、熱帯の国にしては(といっても標高1,800mほどあるが)、虫が少ないように思えてならない。たとえば、真夏に日本の山に分け入ればセミの鳴き声くらいはするものだし、まず何より、蚊やブユなどがわんさか寄ってくる。ところが、森は静まりかえっているし(鳥は鳴いているけど)、蚊はたまにたくさんいる所もあるが、まあまずいない。

よくいるのは蛾、ハエ、アリ、バッタ。どうもあまりぱっとしないというか、歓迎したくないような類が多い。その次は・・・となると、すでにウ~ンと考え込んでしまうレベル。チョウ、ハチ、クモあたりだろうか?そうそう、植林地や草地を歩いているとノミもいる!・・・やっぱりあまり歓迎したくない輩か。

クモが少ないのも、捕食対象となる虫が少ないせいではないかと、素人考えで思ったりしている。確かにカマキリもいないし、肉食系のハチも見ない。それとも昔はいたのだろうか?本当に不思議である。

もっとも文献を調べてみると、結構貴重な昆虫も生息しているようだ。たとえば、ヨコバイ亜目(アワフキムシ、ハゴロモ、ウンカ、セミ、アブラムシ、カイガラムシ等)では、キリマンジャロ山で知られている107種のうち47種が固有種だそうだ。同様にゴミムシダマシでは、57種中27種が固有種、ハネカクシでは39%が固有種、コガネムシが同25%、カミキリムシは東アフリカで知られている全種のうちの36%にあたる部分が、キリマンジャロ山の固有種で占められているそうだ。またタンザニアにいるバッタやイナゴのうちの33%、140種がキリマンジャロ山に生息しているそうだ。

ただ、やっぱりどうもマイナー系の昆虫が多いような・・・。

そんな中、これまでに村で見た「これぞ王道!」、というと大げさだが、上記の状況では思わずそうも言いたくなる昆虫の写真を2枚。

 

(写真1) ボアスサイカブト・・・らしい

(写真1) ボアスサイカブト・・・らしい

 

最初はやっぱり、カブトムシ!(写真1)。調べてみると、ボアスサイカブト(Oryctes boas)というらしい。もちろん、素人が調べたので、あくまでも「らしい」である。写真を見て、どなたかお分かりの方がおられたら、ぜひご教示いただけたら幸いである。タンザニアに関わり始めて20年近くになるが、キリマンジャロ山では最近まで見たことがなかった。ところがここ数年、なぜか時々見かけるようになったから不思議である。これまで単に見つけることが出来なかっただけなのか、気候変動や環境の変化、あるいは村に電気が入ったことで、夜明かりに集まるようになったのか・・・?

 

(写真2) 黄金に輝くアフリカコニイニイ・・・らしい

(写真2) 黄金に輝くアフリカコニイニイ・・・らしい

 

次に、セミ!(写真2)。「なんだセミか」と侮るナカレ。なんとこのセミ、黄金色に輝いていたから驚きである。思わずバッチにでもして胸に飾りたくなるほど、金ピカに輝いていた。こちらも調べてみると、どうもアフリカコニイニイ(Platypleura attenuata、もしくはアフリカオオニイニイ(Ugada limbalis))のようである。こちらもあくまで「のようである」なので、詳しい方はぜひお知らせ願いたい。タンザニアでも半乾燥低地ではセミも比較的いるようではあるのだが、キリマンジャロ山中ではこの写真を撮った一度きりしかお目にかかったことがない。

 

チョウでもとても美しい種類がいるので、そのうち撮影できたら、またホームページにもアップしたいと思っているので乞うご期待!。

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