東日本大震災から1年が経ち、また桜の季節を迎えようとしています。心弾むはずの春の足音ですが、いまは桜の便りをきけば、どうしても1年前のことに記憶が呼び戻されます。 被災されたみなさんが、一日も早く平穏な日常を取り戻され、不安なく暮らせる日が一刻も早く来ますことを、あらためまして心よりお祈り申し上げます。
当会も自分たちの活動を通して、たとえわずかでも被災地や被災された方々のお役に立てることをとの思いから、ささやかなことしか出来ませんでしたが、イベントの収益金を被災地支援にあてたり、来場された方から応援メッセージを募り、ネットで発信し続けるなどをしてまいりました。
復興への道のりはまだまだ始まったばかりともいえる状況ですが、私たち一人一人が被災地や被災された方々のことを何時も心にとめ、ほんの小さなことでも、それぞれに出来ることを自分たちなりに続けていくことが、遠回りなようでも、復興への大きな力と支えになっていくのではないかと思えます。
そんなおり、キリマンジャロ山での植林ワークキャンプにも参加されたGさんから、被災地での復興支援に携わられてのご報告(レポート)をいただきました。もう何回も被災地に足を運ばれ、数十日間にわたって復興のお手伝いに関わっておられるGさんのレポートからは、「読んでいただくのも東北支援の一つと思っていただければ」と、レポートに添えられた言葉に違わぬ尊い大切なメッセージが込められているように思えました。
そこで3回に分けて、そのレポートを掲載させていただこうと思います。また掲載をご快諾いただきましたGさんには、心よりお礼を申し上げます。
今回は第3回のレポートの掲載になります。
~東日本大震災復興支援ボランティア報告③~
気仙沼の餅つき報告
(2011・9・20) 痛い、刺すような粉雪が舞う気仙沼でした!
借りている空き家は暖房がないので家の中でも 朝方は-4℃、
日中でも0℃、だいぶこたえました。
仮設住宅での餅つきでは 1斗2升もついたので 30余軒、
全所帯分の” 正月用鏡餅 ”のセット もつくれました。
おかあさん、おばあちゃん 総出でね!
こども達も 教頭先生もつきました。
きなこ餅、ダイコンオロシ餅、ぜんざい、黒ゴマ餅・・旨かった!
みなさん とても喜んでくれました。
鏡餅を持って帰る時、涙ぐんでいる人もおられました。
テント、うす、きね、せいろ、お釜、かまど、マキなどの道具や
もち米などの食材も すべて 愛知からの持ち込みでした。
もち米は 愛知の小学生がみんなで育てた米なんですよ。
今回は 愛知勢5人、東京勢5人の 総勢10人でやりました。
疲れましたが 行ってよかった!
ここの理事長がボソッと云われました「この仮設からは出したくない(死者を)」 「ここも年寄りが多いから・・・・なんとかこの冬をのり越えてほしい」 厳しい現実を 改めて思いしりました。