Rafikiプロジェクト:テマ村カルタ完成へ向けて(’12/3)

  1. TOP
  2. 投稿
  3. Rafikiプロジェクト:テマ村カルタ完成へ向けて('12/3)
海外活動その他

3月初めに事務局の藤沢が現地調査より帰国し、Rafikiプロジェクトも本格的に再開しています。

プロジェクトメンバーは今回行けなかったものの、現地のTEACA、小学校や中学校のカウンターパートの様子を聞いてきてもらいました。

 

Rafikiプロジェクトとして、今回TEACAに

 1. Rafikiプロジェクトの説明ポスター

 2. 森林利用調査のポスター(※)

 3. ワークショップのポスター

 4. 衛星画像データ解析ポスター

を持って行ってもらいました。

 

TEACA事務所に貼られたポスター

TEACA事務所に貼られたポスター

 

1番から3番のポスターは翻訳を行ってスワヒリ語版で持ち込み、最後の衛星画像データのポスターは英語バージョンで持ち込みました。

ポスターの評判は上々で、丁度視察にきていたカナダの支援団体の方は、珍しいのか写真を何枚も撮っていたとのこと。そんな何枚も撮られるような大層なものではないので作成側のRafikiチームとしては少し恥ずかしい気も。

一番TEACA側の反応が良かったのは、森林利用調査のポスターのようでした。やはり森をどれだけの人数が利用しているのかを数字である程度示せたことは、大きなインパクトになるとの感想でした。利用者が森から何を得ているかの平均数量を調査し、今回の調査とあわせることで、「村人が森から果たして何をどれだけの量もらっているのか」、「それを貨幣換算するといくらになるのか」を出してみようとの提案がTEACA側からありました。ポレポレ側でもその話はすでにあがっており、是非とも次回の調査ではそれを行ってみたいと考えています。

上記のような現地の反応を踏まえながら、現在Rafikiプロジェクトでは卒業していくメンバーから新しいメンバーに活動を引き継ぎを行い、今後どのような方向で活動を進めて行こうとの話し合いが持たれています。

そんな中から、今回は順調に進んでいる「テマ村カルタ」についてご報告させていただきたいと思います。

(「テマ村カルタ」については、’11/1と’11/10の報告を参照してください。)

昨年の夏に持ちこんだカルタがどうなったのか、もしかしたら、誰も遊んでおらず打ち捨てられているのではないかと事務所のみんなで懸念してましたが、藤沢さんがTEACA事務所にいるところに小学生が来て「カルタないの?遊びたい」と聞きに来てくれたとのことです。話を聞くと6,7年生を中心に遊んでいたが、何枚か壊れて先生が預かっている状態とのこと。「結構補強したのに壊れるとは…」と驚きつつも、少なくとも壊れるまで遊びこんでくれていたようで一安心。今度持っていくときには、しっかり補強をすると同時に、現地でも作れる、もしくは補修できるように材料・部品でも持ち込む、複数学年が遊べるように何セットか持ち込むことにしようとなりました。

さて、現在は25枚がテマ村カルタ試作バージョンのラインナップとなっておりますが、当初の予定では50枚程度が完成品として想定されていました。これは1アルファベット2種類程度のつもりで想定していたのですが、スワヒリ語単語の語頭のアルファベットは偏りが大きく、アルファベット毎に同数を作成するのは困難とわかり、修正が進められています。ただ、25枚ではいかにも寂しく、残り枚数がすぐすくなくなってしまうため、45枚に増量した物をバージョン1.0とし、今年の夏に持ち込む予定となっています。今回はその新たに作成している絵札の図面が何枚かできあがってきたため、2枚ご紹介しようと思っています。

Farajaグループ

Farajaグループ

Ituruwa

Ituruwa


素晴らしい出来だなと思っていますが、どうでしょう。これを書いていただいた方は、スワヒリ語の翻訳もやっていただいているボランティアの方です。何ともマルチな才能で羨ましい限りです。

何の絵かというと左が、Farajaグループの絵です。Faraja女性グループとは、女性が主体となり相互扶助を目的とし設立され、伝統的薬草や伝統料理の研究・普及活動も行っています。絵はその伝統料理を作っているシーンです。右がIturuwaという植物の絵で、葉を揉んで石鹸代わりという優れもの!

この調子で45枚完成に向けて、がんばっていきます。できたらテマ村カルタ大会なんかという野望も・・・

是非、ご興味や「こうしたらいいんじゃない?」という提案のある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

 

※「森林利用調査」とは、これは2011年8月に行った調査です。一週間、日中全ての時間帯に、村人の森林利用を森へ通じる主な入口5か所にそれぞれ調査員を配置して調査を行いました。それぞれの調査員は入っていく村人全ての数と入った時間・出た時間を書き込み、さらには、当日と普段の森へはいる目的、森の変化についての質問をしてもらいました。今回はこれをまとめたスワヒリ語版のポスターと英語の報告書をTEACAに渡しました。この利用調査に関してホームページでご報告ができていない状況で申し訳ありません。次の記事はこれに関して書きたいと思いますので、ご興味のある方はもう少々おまちください。

一覧へ