地域主導の森林管理の実践事例の調査を実施

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海外活動森林保全

 

キリマンジャロ山の森林を守り、地域住民の生活を守るために、当会は地域主導による森林管理の実現が必要だと考えている。そしてその実現を図るために必要な取り組みとして次の4つを掲げている。(1)緩衝帯にまで拡大適用された国立公園の押し戻し、(2)地域主導による森林管理の仕組み作りと体制構築、(3)その法制化、(4)地域住民の森林保全に対する内発的意思の側面支援。

 

この4つのうち4番目の課題は、事務局アルバイトが業務ミッションとして取り組んでいることである(詳しくは当会ホームページ http://polepoleclub.jp/civic_activities.html を参照)。同時に、現地の村人たちに地域主導による森林管理の実例を見てもらい、現場で学んでもらうことも、彼らの森林を守る/守れるという意識を強化し、後押しする大きな機会となる。

 

そこでタンザニアにおいてその先進的事例である「SULEDOプロジェクト」(アルーシャ州キテト県)の視察調査を、TEACAのリーダーとともに実施した。”SULEDO”はプロジェクトの中心となっているSunya、Lengatei、Dongoの3つの区の頭文字を取ったもので、その中の9つの村が連合して統一的な森林管理を行っている。

 

SULEDOにおける森林管理はタンザニアの森林管理制度上”CBFM”(Community Based Forest Management)と位置づけられるものであるが、その実現に至るプロセス及び管理実践のあり方は、まさに上記の4つの課題を一つ一つ住民たちがクリアしていった結果ともいえるものであり、私たちが予想していた以上のものであった。

 

写真:SULEDOで森林管理を担う村のリーダーたちとの打ち合わせ

 

 

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