地域グループ自立への道筋

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海外活動その他

当会が取り組んでいる地域グループの自立支援活動には、大きく分けて2つの側面がある。一つは、当会の現地カウンターパートであり、複数の地域をカバーした活動を展開しているTEACA(Tanzania Environmental Action Association)の自立支援活動。もう一つは、各村において活動に取り組んでいる住民グループの自立支援活動である。

もとより外部からの支援に依存した活動は、その支援の終了が、そのまま当該グループの活動停止を意味しかねない危険性を孕んでいる。したがって外部に依存することなく、自立した活動を目指すことは、それに協力するどの外部団体にとっても、共通した重要な課題である。

TEACAの自立支援については、これまで苗木販売、養魚、養蜂等の収入向上事業を導入してきているが、どれも自立を図るには収入規模が小さく、それだけではとても自立は目指せない。そこで現在、キリマンジャロ山の麓の町に貸出可能なレンタルハウスを建設し、そこからの収入を安定自主財源としていくことを目指している。建設はほぼ完了し、あとは電線の引き込みと水回りの工事を残すのみとなっている。今年度中には貸し出しを開始する見通しである。また、このレンタルハウスの収入だけでも完全自立は無理で(年間予算の30~50%を賄うレベル)、今後の増築及びさらなる自己資金調達力の強化を図っていかなければならない。

一方、各村で活動する小規模グループ(環境保全、生活向上に取り組む自助グループ。すべて女性グループ)に対する自立支援活動は、各村やグループの特性、能力に合わせて、上でも述べた苗木販売、養魚、養蜂等の収入向上事業を導入するとともに、キオスク(雑貨屋)運営の支援などを行っている。さらに現在注力しているのはグループ積み立てで、これにTEACAからの同額の上乗せ支援と、ニワトリ銀行の仕組みを組み合わせ、グループ自立のための基盤強化(=自立を目指した新規自主事業立ち上げ資金の確保、定期的積立とその管理を通したグループの運営能力向上)を目指している。

そして今回、各グループと行った話し合いで、積立額100万シリング(日本円で約7万円)を目標にすることで合意した。積み立てを始める前は、どのグループにとっても100万シリングの自己資金などは想像もつかなかったことであるが、地道な積み立てを確実に実施することで、早いグループではあと3年で達成できてしまう。そのことがまた、これまで出来ないと思っていたことでも、自分たちには実現していく力があるのだという自覚と自信に繋がってきている。グループの女性たちとの話し合いを通して、そんな変化をも感じられるようになってきた。

 

キランガ女性グループとの話し合い

キランガ女性グループとの話し合い

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