ニュースレター
キリマンジャロ山麓テマ村に唯一ある医療機関であるナティロ診療所。当会ではこれまで、このナティロ診療所に対する薬剤支援、診療所建物の改修、トイレの新設を支援してきた(これらの支援には、会費5%指定積立、一般指定寄付が役立てられています)。
診療所にはこれまで”どっぽん式”のトイレがあったが、地盤が緩みトイレ自体が傾きはじめるなど、使用が危険な状態となっていた。そこでトイレの新設工事にとりかかったが、診療所側が勝手にトイレの規格変更を行ったため資金がショートし、長らく工事が止まっていた。その工事が昨年再開され、この度ようやく完成した。
完成したトイレは水洗式で、山の標高差を利用して水が自動的に給水タンクに供給される仕組みになっている。給水タンクの水はトイレに供給されるほか、タンクに接続されたパイプから直接利用することも出来るようになっている。診療所にはこれまで水道(=キリマンジャロ山の湧き水を引き込んだパイプライン)すらなかったためである。
今回新しいトイレと水へのアクセスが確保されたことで、診療所の衛生、環境の両面は飛躍的に改善されたことになる。診療所の整備はこれで一区切りがつくことになり、今後はさらに村の社会状況を広く捉えながら、村の医療面での支援を考えていくことにするつもりである。
〔No.26 その他の内容〕
●オピニオン: 『当事者のイニシアティブ』について考える~
●プロジェクトの現場から: 取り組み状況報告
●キリマンジャロ州モシ県 降雨 最新情報
●シニャンガ・レポート
-食べ物編-