海外活動森林保全
今年の大雨期は一部地域では未だ十分な雨量を得られていないものの、全般的には4年ぶりとなる好調な降雨に恵まれている。私たちが活動しているダルエスサラーム州、アルーシャ州、キリマンジャロ州でも、協力している各苗畑グループによる大雨期植林が精力的に取り組まれている。植林は現在も続けられているが、以下が今大雨期の最新の植林実績状況(3~5月)である。
これまでの植林への取り組みの結果、ダルエスサラームのマブウェパンデ植林地では、すでに育った樹木の利用が可能となってきている。枝打ちや間伐で得られた枝葉や材が、家畜の飼料や伝統養蜂箱の製作にいかされている。また、キリマンジャロ山麓でも裸地化の激しいキルワブンジョー地区では、土地の荒廃から樹木の生長は相当に抑えられているものの、ようやく人の背丈を超す程までに木が育ってきた(以下写真参照)。
森林の回復のためには長い年月と人々の地道な努力が必要となるが、TEACAと各地の苗畑グループの20年近い植林への努力は、少しずつ、しかし確実に実を結びつつある。