事務局日誌: 魚のつかみ取り大会!?

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先月の事務局日誌で、現地カウンターパートTEACAの事務所建設のことについて触れた。この事務所建設にあたって、苗畑や養蜂プロジェクトなどの一部も移転が必要になってきている。

先日はこのうち養魚池の移設に取りかかった。移設といっても養魚池を運ぶことは出来ないので、事務所近くに新しく養魚池を造成することになる。そしてこれまでの養魚池は干し上げることにした。

さて、池を干し上げるにあたって魚をどうするか?もちろん収入向上の一つとして取り組んでいるプロジェクトなので販売するのが普通だが、今回は最後ということで子どもたちに解放し、日本流にいえば”魚のつかみ取り大会”とすることにした。

日本では小さな清流でもなにかしら魚が棲んでいるものだが、タンザニアでは案外山の中を流れる川でも魚がいなかったりする。海辺や湖の近くに住んでいる人たちなら別だが、内陸部に暮らしている人々にとって魚とは薫製や唐揚げにされているものなのであって、決してピチピチとしたナマモノではない。ましてや生きて泳いでいるものとなると、まず見たことがない。

養魚池ができたいまでこそ、村の大人たちはもう珍しがることもなくなったが、子どもたちにとってはまだまだ”未知の生き物”である。魚のことになると、キラキラした目が一層輝き出す。養魚池が出来た当時は、学校中の子どもが授業をほっぽりだして魚を見に来てしまい、それは大変だったことが昨日のことのように思い出される。

養魚池の水を落としたその日、集まった子どもたちは我先にと池に飛び込むと、ワーワーギャーギャーとそれは大騒ぎして魚を追いかけ回していた。魚を捕まえると逃げられないようにしっかり両手でつかんでは持ち上げ、自慢げに見せびらかしている。捕まれた魚(テラピア)は身動きも出来ず、ただ口をパクパクさせるばかりである。その魚たちも、もう子どもたちのお腹の中だ。

 

養魚池の魚を捕る子どもたち

養魚池の魚を捕る子どもたち

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