小学校への教材支援を実施

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海外活動その他

配布された辞書と植林道具を持つフンブフ小学校の子どもたち

配布された辞書と植林道具を持つフンブフ小学校の子どもたち

 

タンザニア・ポレポレクラブは現地での村落植林活動支援だけでなく、小学校への教材、図書、文具支援も実施しています。タンザニアの小学校では、子どもたちが学ぶための教材などが絶対的に不足しており、教科書も5,6人で1冊しかないということはざらです。

タンザニアの小学校の机やイスは、日本の小学校ように一人一人用には作られていません。机は横に長さが120cmほどあり(イスも長椅子で、机にくっついている)、そこを2人~4人の生徒で使っています。4人も座っているととても窮屈そうに見え、ついつい日本のように1人に1台ずつあれば良いのにと思ってしまうのですが、限られた教育予算の中では、状況に応じて何人かでフレキシブルに使えるこうした机の方が、理に適っているといえば適っています。

そしてもう一つ、教科書の数が限られているので、何人かで同時に見ようと思ったら、やはりこうした机の構造にするしかないのだと気付きます(窮屈な机の幅は、敢えて全員が一緒に見やすいようにとの配慮だったりして!?)。イスには背もたれはありません。6人とか8人とかで1冊の教科書を使わなければならないとき、前の机の子どもたちが、長椅子を後ろ向きに座って、後ろの机の子どもたちと一緒に見るのです。背もたれがあっては困るのだと、これも気付かされました。

ところが無いなら無いなりに工夫してみんなで教科書を使っても、今度は筆記用具すらない子どもたちがいます。私たちはこうした状況を少しでも改善しようと、小学校への教材や筆記具の支援をしています。今年も8月と11月に、2つの小学校の全校生徒約700名に、ノートとボールペン、教材として中高学年用に英語・スワヒリ語辞書2種類を配布しました。

協力できる学校の数は限られてしまいますが、毎年続ける中で、少しでも勉強するための環境を改善していけたらと思っています。来年度は、さらに支援する学校を増やす計画です。

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