来年2月に開催される『キリマンジャロ植林ワークキャンプ』の募集締切が、間もなくに迫っている(締切12月16日)。例年に比べ募集開始時期が1ヶ月も遅れたため、どの程度の募集があるか少々不安であったが、蓋を開けてみればもう間もなく定員一杯の25名に達する。
このワークキャンプには毎回年齢や職業、そして参加動機など、じつに様々なバックグランドやバックボーンを持った皆さんが参加される。ワークキャンプでは現地の村人たちと共に汗を流して木を植えたり、お互いの交流を深め合ったり出来ることももちろん楽しみであるが、それと同時に、こうした様々な皆さんと出会い、同じ屋根の下、同じ釜の飯を食いながら共にできる日々も、同様に代え難い楽しみである。
ワークキャンプ/スタディツアーについては、大体どこの団体のも女性参加者の方が多い傾向にあり、当会のワークキャンプもそれに違わず、これまで開催したワークキャンプは100%女性参加者の方が多かった(昨年、今年などは女性参加者数は男性参加者数のダブルスコアであった)。
ところが今回はどういう訳か、今のところ男性の方がほんの少し上回っている。例年女性陣のパワーの前に圧倒されっぱなしの男性陣であるので、今回は晴れてその窮地を脱することが出来るのか??そんな秘めたる楽しみも今回は加わった。
それにしても女性たちは元気がいい。いや日本ばかりではない。タンザニアでもママたちのパワーには圧倒されるばかりである。男がともすると、あまり現実的でない(=計画性やビジョンに欠ける)“夢”をいささか押し付け気味に“語る”ことが多いのに対して、女性たちは日々の現実をしっかりと見つめ、たとえ小さくともそこから“行動”を起こし、“具体的変化”に繋げていこうとする姿勢と底力を感じる。
タンザニア政府が1991年~92年にかけて行った家計調査(Households Budget Survey)によれば、女性が世帯主である世帯の45%が貧困であるとされたのに対し、男性が世帯主である世帯の貧困率は49%であった。もちろん総世帯数に占める割合など、単純比較は出来ないにしろ、男性と女性の現実に対する、そんな姿勢の違いを物語っているのかも知れない。
さて、ワークキャンプから話題がそれてしまったが、はてさて今度のワークキャンプ、男性陣の勇躍となるか、それとも奮戦虚しく敢えなく撃沈となるか、楽しみである。いや、私も頑張ろうと思う・・・。