手工芸品(バナナカード)の取り組み(5)

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国内活動/イベント

手工芸品の持つ弱点、困難さは、現地に日常的で広範な需要を求めることが難しいことである。村人たちの手工芸品活動を持続させるためには、日本からの大量かつ安定的な発注を確保することがとても重要なこととなる。しかし現地の人々が日本からの発注に過度に依存してしまうことはあまり健全な姿とは言えないだろう。

メンバーと村人とで協力して進めているこの手工芸品の取り組みは、フェアトレード事業などを立ち上げることを目的としたものではない。観光客相手という限られた範囲ではあるが、基本的に手工芸品製作は現地需要に基づいた地場産業であり、地の利を活かして村でその製作技術を指導、普及することで、雇用機会の創出や収入向上に結び付けていこうというものである。日本からの需要は初めからそれを補完するという位置付けでしかない。

手工芸品製作による雇用機会の創出と収入向上という道を確保しつつ、同時に現地の日常的な需要に対しても拡大応用性のある技術と商品を意識的に探り採用していくことで、雇用の間口を広げていけるような支援に繋げていく、というのがバナナカードの取り組みの将来展望である。

・・・・・おわり

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