事務局日誌: タンザニアからの便りが届きました!!

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現地調査のためタンザニアへ行っている、藤沢からタンザニア便りが届きました。
藤沢は、現在、キリマンジャロ山麓の村に入りプロジェクトに関する仕事を行っていますが、今回が最終回になります。

タンザニア便り その5(最終回) ~キリマンジャロの雪~

20年後にタンザニアから消えるものとして、昨今まことしやかに囁かれているもの。キリマンジャロコーヒーとキリマンジャロの雪。どちらもタンザニアを代表するタンザニアの“顔”である。この2つが消えるという。

キリマンジャロコーヒーは世界的なコーヒー価格の暴落から、それを生産している小農民たちが生産意欲を失い、品質低下と栽培放棄が相次いでいる。キリマンジャロの雪とくれば、地球温暖化の影響で年々山頂の氷雪が減少、後退していると一部でいわれている。

キリマンジャロ山の氷雪が事実として近年減少傾向にあるのか、またそれが地球温暖化のとの明らかな因果関係の上で説明できるのか、私は不勉強で知らない。が、今回往路の飛行機から眺めたキリマンジャロの山頂には、ほんの形ばかりの白い固まりが、ちょこっと乗っているだけであった。一瞬目を疑ったが、なんとも寂しく、殺風景な光景であった。

そこまで急激な変化が地球温暖化の影響で表れることはないとは思うのだが、確かにこうして麓の町モシから見上げるキリマンジャロの雪は、年々減っているように見受けられる。

文豪ヘミングウェイが、キリマンジャロの山頂に、人知れず氷雪に埋もれているという豹の死体の話しから描き出した名作「キリマンジャロの雪」。キリマンジャロの雪が、物語の中だけのまさに夢物語なんてことにならなけりゃ良いが・・・などと思うのである。

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