海外活動その他
今回の現地入りの目的の一つは、ヒモ近郊に広がる半乾燥地の調査です。半乾燥地では、水の確保は容易なことではありません。そこにあるRiata小学校では、生徒たちは自分たちが必要とする水は自分たちでプラスチックの容器などに入れて、各自の責任で持ってこなければなりません。学校には給水管はもちろんのこと、井戸すらないからです。給食もその水を使って作ります。”ウジ”といわれる、ウガリ粉を水で薄くといたスープのようなもの、それが給食です。それを小さなお椀に一杯。校舎の中は、教室の数が絶対的に足りないことにくわえ、床にたまった砂塵が舞うため子供たちは教室の中で給食を食べることができません。「水さえあれば....」そういう校長先生の言葉は切実です。ワークキャンプでも訪れるモシの町からわずか車で1時間ほどのところ、そこにはもうこんな半乾燥地が広がっています。かつては十分とはいえないまでも川が流れていたというその土地は、水源涵養のために保護されていた森を失い、いまや涸れ川の痕がのこるばかりです。”Misitu ni Uhai(森は命)”を実感せずにはいられませんでした。
一覧へ