タンザニア・ポレポレクラブは明日(2月18日)から、国立公園内での植林の実行を各村と協議してくるためキリマンジャロ入りします。
現地では11月、12月が小雨季なのですが、昨年末の小雨季に十分な雨が降ってくれず、どの苗畑グループも育苗に苦労しています。私が現地に行くとその雨が降ることが多く、村人からは「お前は雨を連れてやってくるからありがたいよ!」とよく言われます。今回も降ってくれると良いのですが。。。
●副大統領府に問題提起
キリマンジャロ山では、国立公園拡大による人権・生活権の侵害、森林破壊の問題に立ち向かうために40の村々が立ち上げた地域連合が、この1月末にタンザニアの副大統領府に国立公園の問題を提起しました。
副大統領府はタンザニア全体の環境保全戦略を担っており、地域連合側は担当官に問題の詳細を説明してきました。副大統領府側はこの問題を深刻に受け止め、3月に環境大臣がモシに来て地域住民と会議を開催し、直接話をしたいと申し出てくれました。それが確実に実行されるか、まだ楽観してはいけないと考えていますが、実現すれば中央政府が(上意下達の説明ではなく)、初めて「住民の声を聞くため」に会議を開催することになり、問題解決に向けて大きく踏み出すことになります。
今回の現地入りでは、環境大臣による会議の実現に向けたフォローもしてくる予定です。また、前回の「国立公園が返ってくる!?(’17/02-①)」でご報告した国立公園の管理組織(キリマンジャロ国立公園公社)による国立公園内での森林の切り払いの現場を実際に足を運び確認してこなければいけないと考えています。ただ現地からは「何をされるか分からないからやめた方が良い」と心配する声もあがっており、彼らの声を良く聞き慎重に判断、行動してくるつもりです。村人たちはこうした身の危険にもう10年以上もさらされており、まして女性や子どもたちにとってどれほどの恐怖なのだろうかと思います。
現地の状況を一歩でも二歩でも改善、解決に向けて進展できるよう、力を尽くしてまいります!