7月21日~8月8日の日程で現地渡航を行なったRafikiプロジェクトの報告全4回の最終回です。
最終回の今回は、ナティロ中学校環境クラブとのミーティングのご報告と今夏渡航のまとめです。
●Natiro中学校環境クラブとのミーティング
これまで環境クラブのご担当だった先生が退職されたため、今夏渡航では新しい先生とクラブの生徒さんたちとミーティングを行い、ⅰ)Rafikiプロジェクトの活動説明、ⅱ)環境クラブの生徒さんたち若い世代の人々と協力しながら、地域の森を守っていく活動を支えていきたいこと及び今後も関係を継続していきたいこと、ⅲ)今後どのような形で一緒に活動ができるかをお話ししました。
新しい先生には、Rafikiプロジェクトの目的をご理解頂き、環境クラブの生徒さんたちと今後も地域の森を守っていく活動を共に協力し続けていきたいことについても同意を得ることができました。
今後の活動については、8月8日の保護者参観日において、村周辺の森林保全の結果を生徒さんたちがプレゼンテーションすることが決まり、その時の様子を写真と共に送って頂きました。環境クラブの生徒さん達からの提案で、上記カルタを村の小学校に紹介、遊び方を教えに行くことも決定しました。Rafikiプロジェクトからは、当会で発行しているミニニュースレターに自己紹介などの記事を寄稿して頂くこと、森に詳しいお年寄りに森についての知識を教えて頂く山歩きツアーを提案し、同意を得ました。ミニニュースレターへの寄稿については、近いうちにスタートする予定です。
ミーティング中の環境クラブの生徒さん達
●今夏渡航目的に対する結果のまとめ
目的①「森に名前を付ける村の意思決定のプロセスを具体化するためにキーパーソンとミーティングを行う。」
各村のキーパーソンとミーティングを開催し、3つの村で村区会議と村会議の日程を決定することができました。さらには、村会議では村人たちの投票により森の名前の決定にまで至ることができました。しかし重要なのは森に名前をつけた後の3村共同の取り組みが発展していくことだと考えています。Rafikiプロジェクトでは森の名前を対外的に紹介する機会や方法などを、今後村の人々と共に考えていく予定です。
目的②「森のツールを村の人々の意見に沿ったものとするため、森に関する自慢を聞くアンケートを実施する。」
村ごとにアンケートの回収率にばらつきはありましたが、3村にわたり多くの村の人々の「森の自慢」を集めることが出来ました。今後はガイドブック委員会に協力頂きながら、実施したアンケート結果を各ツールに反映していく予定です。
目的③「ガイドブック委員会とミーティングを行い、協力関係を続けていきたい意思を伝える。」
ガイドブック委員会とのミーティングではRafikiプロジェクトからの今後も共に活動していきたいという意思に対し、強い同意を得、共に活動していくことの合意をとることができました。今後は再編集したツールを紹介する場や機会についても、共に考えていきます。
小学校訪問については、新しくモウォ小学校にもカルタを紹介でき、全ての小学校の先生方と直接連絡を取り合える体制を作ることが出来ました。継続して連絡を取り合い、子どもたちの気持ちを支える取り組みを先生方と共に行っていきます。
ナティロ中学校環境クラブにおいては、新しい担当の先生にRafikiプロジェクトの取り組みの目的と、協力関係の継続に理解を頂き、生徒さんたちと協同の取り組みを新しく決定しました。
今夏渡航もTEACAリーダーの皆さんの協力の下、各目的を達成することができました。それぞれの取り組みをTEACAリーダー・先生方・生徒さんたちといった現地の皆さんと連絡を取り合いながら、滞ることのないよう進めていきます。