事務局日誌:  嬉しい悲鳴? 悔しい悲鳴? ポレポレ菜園

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タンザニア・ポレポレクラブの活動の強みの一つに、“実践の現場を持っている”というのがあると思います。

もともと私たちは、失われつつある森林を回復しようと植林に立ち上がった、タンザニアの村人たちを支援することから活動を始めました。しかし、現地に足を運べば運ぶほど、村人たちから学んだものは、“自分たちのことだから自分たちでやる”という姿勢でした。

確かに彼らは私たちに比べたら、科学的知識は少ないかも知れません。村人の中に地球環境問題のこと、たとえばオゾンホールや地球温暖化のことを知る人などほとんどいません。しかし、その彼らがやっていることは、自分たちに身近な生活環境の変化(=森林の減少)に気付き、1本1本木を植えることでした。

確かに私たちはいろいろなことを知識として持っているし、いろいろなこと、たとえば地球規模の環境問題を、語ったり議論したりするのですが、果たしてそうした知識を持っていることと、彼らのやっていることと、本当に地球のためになっているのはどちらなのだろうかという自問が、現地滞在中いつも繰り返し繰り返し胸のうちに去来しました。

議論することも語ることも、それ自体とても大切なことなのですが、村人たちの取り組みは、「行動しなければ何も変わらないよ」 と、私に物言わず教えてくれているようでした。

今でこそポレポレクラブの現地での取り組みは、村落植林活動支援、活動の自立支援、村落開発・生活改善と幅広いものになっていますが、立ち上げ当初は先にも触れたように、植林活動の支援という、環境分野の取り組みが主力でした。そしてそれが活動の一つの大きな柱であることは、今も変わることはありません。

そんなポレポレクラブのメンバーは、当時も今も、多かれ少なかれ環境分野に興味や関心を持っている人が多いです(もちろん「アフリカがすべてさっ」というメンバーもたくさんいます!)。そこで、自分たちで少しでも出来ること、土や水や空気、木や山、そして自分たちの手でつくり出すこと、そんなことに関わるようなことを、少しでもいいから自分たちでやってみようよ、ということで始まったのが「ポレポレ菜園」です。

場所が栃木県と、東京から離れていることもあり、月に一度みんなで通うくらいがやっとなのですが、それでももう丸4年の取り組みになります。誰が名付けたか“有機無農薬ほったらかし栽培”とは、誠に的を得た表現と思いますが、思ったことは何でもチャレンジ出来る、なかなか希有な存在であることは間違いありません。

さて長くなってしまいましたが、そのポレポレ菜園、最近なかなか人気が高く、ここのところ車の調整にいつもヒヤヒヤさせられる状況が続いています。今日もこれから出発するのですが、今回はとうとう車の台数が間に合わず、見送りとなってしまう人が出てしまいました。行きたいと思っている人の中に1人でも行けない人を出してしまうのは、本当に残念でなりません。

来月の予定は 12/22(土)~23(日)なのですが、クリスマスイブを含めると3連休というそんな時期に、一体土いじりしたい人がいるのかねと思っていたら、案外多そうで、どういうこと???、とかなり頭の中でハテナマークが付いています。

このポレポレ菜園には、タンザニア・ポレポレクラブのメンバーでなくても誰でも参加できますので、興味のある方がおられましたら、気軽にご参加ください(参加ご希望の方は、事務局までご連絡ください)。

またお車をお持ちの方で 「出してもいいよ!」 という方がおられましたら、是非ご連絡下さい!! 宜しくお願いいたします!

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