東京では雪の三が日となりました。みなさん、お正月はいかがお過ごしでしたか?お節料理などに舌鼓を打たれ、ご家族でのんびり過ごされた方も多かったのではないでしょうか。海外の現場で年末年始を過ごすことが多かった私も、久しぶりに実家でお雑煮などにありつき、お正月気分を味わうことが出来ました。
そのお節料理も、今では原材料はすっかり外国産に取って代わられてしまっていますね。目出度いようで、何だか食べていて妙な気分にもなります。国内産の原材料はどうしても高く、安い外国産に押されっ放しです。
しかし安いこととその食材が安全かどうかということは別ですから、どんな風にして作られているのだろうかと考えると、これまた食べていて妙な気分になってきます。
さてこの年末に、農薬取締法の改正のニュースが流れました。ニュースの内容に驚かれた方も多いのではないかと思います。何せ害虫や雑草を食べてくれる合鴨やスズメ、鯉といった生き物や、天然由来で毒性がなく、その特性を利用して病害虫の防除に役立てている牛乳やビール、コーヒー等まで“農薬”に指定されそうだというのだから・・・。
お節料理を食べて妙な気分になっているどころではない。農薬といわれては、これからは気分よくコーヒーも喉を通らなくなってしまった。この夏起きた無登録農薬の流通事件をきっかけに改正に踏み切ったようであるが、生きた動物まで薬の範疇に入るとは、この歳になるまでついぞ知らなかった。「雑草を抜いたら人間も農薬になるのか?」という新聞にあったコメントには、思わず苦笑せずにはいられませんでした。
とはいうものの、人間が農薬に例えられるくらいならまだ良いのかも知れない。そのうち駆除される害虫の側に分類されないように、せいぜい気を付けるとしよう。物言えぬ地球や自然にとっては、少々害虫に思えなくもない生活を送っているようにも思えるし。
そんなことを思いながら過ごした正月でもありました。
なにはともあれ、本年もどうぞ宜しくお願い致します!