海外活動森林保全
また秋の国際協力イベントの季節がやって来た。10/1~10/2は日比谷公園で「グローバルフェスタ2005」(旧「国際協力フェスティバル」)が、10/29~10/30には横浜のパシフィコ横浜で「横浜国際協力まつり」が開催される。
どちらのイベントも来場者数数万人という、国際協力イベントとしては国内最大級ともいえる大型のイベントであり、当会も毎年参加している。
こうしたイベントに参加していると、当会のような植林活動に取り組んでいる団体が、まず間違いなく、ブースを訪れた来場者から受ける質問がある。それは「現地でどんな木を植えているんですか?」という質問である。植林に取り組んでいるのだから、これは当然の質問だろう。
ところが、答えるのは案外難しかったりするのである。「タンザニア」と一言で言っても、その国土面積は日本の2.5倍もある。日本でも北海道と沖縄とでは、適する樹種も相当違うだろうということは、誰でも容易に想像がつく。それが国土面積が日本の2.5倍もあるタンザニアだからなおのことである。ましてやタンザニアは、インド洋に接する標高0mの海岸地帯から、標高6,000m近いキリマンジャロ山まで、同じ国土の中での標高差も段違いである。
「キリマンジャロ山を下から上まで登ったときの植生の変化は、アフリカ大陸を南北に縦断したときの植生の変化に匹敵する」と言われる所以である。
私たちは海岸部のダルエスサラームから、雨量が500mm程度の半乾燥地、そしてキリマンジャロのような山岳部まで、タンザニアの広い範囲で植林活動に取り組んでいる。「何の木を植えているんでしょうか?」という質問に、「(手短に、簡潔に・・・)」と、念仏のように唱えながら説明するようにしているのだが、それでも後で回りのメンバーから、「さっきの説明、アレ長すぎっすよ!」と揶揄されたりするのである。
では実際、現地ではどのような木を植えているのか、その一部を今回はご紹介してみたい。横文字ばかりでチンプンカンプンかも知れないが、樹種の違いは見て取れることと思う。因みに、左側がキリマンジャロ山の中にある苗畑の育苗樹種、右側が半乾燥地苗畑での育苗樹種である(どちらも今年度の育苗樹種)。
私たちはタンザニアの3州9カ所で、村人たちと共に植林活動に取り組んでいるが、それぞれに気候もニーズも、そして植林の方法も、様々に異なっているのである。
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どちらのイベントも来場者数数万人という、国際協力イベントとしては国内最大級ともいえる大型のイベントであり、当会も毎年参加している。
こうしたイベントに参加していると、当会のような植林活動に取り組んでいる団体が、まず間違いなく、ブースを訪れた来場者から受ける質問がある。それは「現地でどんな木を植えているんですか?」という質問である。植林に取り組んでいるのだから、これは当然の質問だろう。
ところが、答えるのは案外難しかったりするのである。「タンザニア」と一言で言っても、その国土面積は日本の2.5倍もある。日本でも北海道と沖縄とでは、適する樹種も相当違うだろうということは、誰でも容易に想像がつく。それが国土面積が日本の2.5倍もあるタンザニアだからなおのことである。ましてやタンザニアは、インド洋に接する標高0mの海岸地帯から、標高6,000m近いキリマンジャロ山まで、同じ国土の中での標高差も段違いである。
「キリマンジャロ山を下から上まで登ったときの植生の変化は、アフリカ大陸を南北に縦断したときの植生の変化に匹敵する」と言われる所以である。
私たちは海岸部のダルエスサラームから、雨量が500mm程度の半乾燥地、そしてキリマンジャロのような山岳部まで、タンザニアの広い範囲で植林活動に取り組んでいる。「何の木を植えているんでしょうか?」という質問に、「(手短に、簡潔に・・・)」と、念仏のように唱えながら説明するようにしているのだが、それでも後で回りのメンバーから、「さっきの説明、アレ長すぎっすよ!」と揶揄されたりするのである。
では実際、現地ではどのような木を植えているのか、その一部を今回はご紹介してみたい。横文字ばかりでチンプンカンプンかも知れないが、樹種の違いは見て取れることと思う。因みに、左側がキリマンジャロ山の中にある苗畑の育苗樹種、右側が半乾燥地苗畑での育苗樹種である(どちらも今年度の育苗樹種)。
私たちはタンザニアの3州9カ所で、村人たちと共に植林活動に取り組んでいるが、それぞれに気候もニーズも、そして植林の方法も、様々に異なっているのである。
OLIMO苗畑 | SAMBARAI苗畑 |
Acrocarpus fraxinifolius(マメ科) | Albizia Lebbeck (マメ科:ビルマネムノキ) |
Bougainvillea Spp (オシロイバナ科) | Azadirachta Indica (センダン科:インドセンダン) |
Calliandra Calothyrus (マメ科) | Bougainvillea Spp (オシロイバナ科) |
Carica Papaya (パパイア科:パパイア) | Citrus Lemmon (ミカン科:レモン) |
Cedrela Odorata (センダン科:セドロ) | Croton megalocarpus (トウダイグサ科) |
Citrus Orange (ミカン科:オレンジ) | Delonix Regia (マメ科:鳳凰木) |
Croton macrostachys (トウダイグサ科) | Dovialis Caffra (イイギリ科:ケイアップル) |
Dovialis Caffra (イイギリ科:ケイアップル) | Faidherbia Albida (マメ科) |
Ficus Thonningii(クワ科) | Ficus Benjamina (クワ科:ベンジャミンゴム) |
Grevillea Robusta (ヤマモガシ科:シノブノキ) | Jatropha Curcas(トウダイグサ科:南洋油桐) |
Jatropha Curcas(トウダイグサ科:南洋油桐) | Grevillea Robusta (ヤマモシガシ科:シノブノキ) |
Persea Americana (クスノキ科:アボガド) | Mangifera Indica (ウルシ科:マンゴー) |
Pinus Patula (マツ科:パトゥラマツ) | Moringa Oleifera (ワサビノキ科:ワサビノキ) |
Senna Siamea (マメ科:タガヤサン) | Parkinsonia Aculeata(マメ科) |
Terminalia Ivorensis (シンクシ科:フラミレ) | Persea Americana (クスノキ科:アボガド) |
Terminalia Montary (シンクシ科) | Pithecellobium Dulce(マメ科:キンキジュ) |
Widdringtonia Whyteii (ヒノキ科:ムランジ) | Prosopis Juliflora (マメ科:メスキット) |
Saraca Indica (マメ科:ムユウジュ) | |
Senna Siamea (マメ科:タガヤサン) | |
Senna Spectabilis (マメ科) | |
Terminalia Brownii (シンクシ科) |