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キリマンジャロ州モシ県の各年雨量推移グラフ
今年はじめの事務局日誌で、東アフリカ(とくにケニア北部、マラウィ)での干ばつ危機の状況をお知らせした。タンザニアはどうか?ここにきて私たちの主力プロジェクト地であるタンザニアのキリマンジャロ州(モシ県)の昨年の雨量データが出た(下グラフ参照)。
昨年の総雨量は404.2mmであった。グラフに示された1990年からの雨量中で最低であることはもちろんのこと、過去100年間のデータを調べでみても(第二次世界大戦中など、一部の年はデータなし)、この100年間で雨量が400mm台だったことは過去6回しかない。しかも雨量が450mmを割り込んだのは今回が初めてである。
東アフリカ全体での雨量不足の状況が、これでいよいよはっきりしてきた。降雨量400mmは、現地の主食用穀物である白トウモロコシの生育限界ギリギリの数字である。タンザニアでも心配していた食料価格がここにきて上昇を始めている。
幸いにしてタンザニアでは、昨年の雨量が平年に比べて僅かの減少で済んだ地域もあり、ケニアやマラウィのような事態にはすぐにはならないだろう。しかしこの降雨不足が今年も続くようだと、それによる被害、影響がタンザニアでも顕在化してくるものと思われる。
雨量推移からますます目が離せなくなった。