海外活動その他
TEACAの苗畑を訪ねた環境クラブメンバー
キリマンジャロ山麓では、小雨期(11月~12月)の雨が、いまも止まずに降り続いている。町から村に登っていく道もドロドロで、村人たちが雨の合間を縫って補修しているが、それもなかなか追いつかない。
「まったくまいったよ。昨日も一昨日も土砂降りさ」と嘆く。しかし最後に「それでもこれも神の恵だからね」と加える。別の村人も、”Tupate tu”(「降るというなら降ればいいさ」)と言う。そうサラリと言ってのける彼らの言葉の裏に、厳しい生活と、その積み重ねを思う。私だったらきっと恨み節一つで終わってしまうだろう。こんなちょっとした言葉にも、彼らに教わることが本当に多い。
さて、そんな雨の合間に、TEACAの苗畑を地元の中学校であるナティロ中学校の生徒さんたちが訪れました。彼ら、彼女たちはこの中学校の環境クラブのメンバーです。普段は学校周辺の緑化活動に取り組んだり、学校同士の発表会に参加したりなどしていますが、この日は、TEACAに苗畑の実務や植林地の管理方法について学びに来ました。
決して生活が楽ではない中で、とくに若者の環境に対する関心は、それほど高くないと言えます。そうした中で、自分たちの住む村の環境に目を向け、コツコツと地道な活動に取り組んでいこうとする彼ら、彼女たちのような存在はとても貴重です。
2月から3月にかけて開催される植林ワークキャンプにも、学校から許可をもらって参加できれば良いのになと思っています。彼らと話してみたいことがたくさんあります。