海外活動森林保全
現地カウンターパートのTEACA(Tanzania Environmental Action Association)が、このたびタンザニア政府が全土で行った環境分野における活動団体調査において、NGO部門でキリマンジャロ州の最優秀団体に選ばれました。
州政府及び県からTEACAに授与された最優秀賞表彰状と政府の証明書
今回とくに重要度の高い活動として評価の対象とされたのは、(1)水源保護のための取り組み、(2)植林・緑化の取り組み、(3)植林後の育林管理および森林保護の取り組みの3点で、選出にあたって中央政府から2回の活動調査を受け入れました。
調査に使われた評価シートは評価項目だけで50項目近くあり、上記3点に基づき、過去から現在に至るまでの植林実績などはもちろんのこと、活動の持続可能性を図るための取り組みがされているか、代替エネルギー導入の取り組みはあるか、住民の参加度はどうか、地域生活への貢献が認められるかなど、組織や活動全体の総合力を広範に問う内容のものとなっています。
調査は聴き取りと現場調査の両方が実施され、双方とも夜暗くなるまで行われる徹底したものでした。しかし時間をかけて慎重に行われた調査の結果だけに、カウンターパートのTEACAにとっても、喜びはひとしおだったようです。キリマンジャロ州には欧米の団体から一回りも二回りも規模の大きな資金支援を受けているNGOもあります。しかし今回の結果は、TEACAがそうした数あるNGOの中にあって、総合力に優れた質の高い活動に取り組んでいることを証明したものといえるでしょう。
TEACAのこれまでの地道な努力があってこその評価だと思っており、この結果を共に心から祝福したいと思っています。