前回ご紹介してから随分経ってしまいましたが、久しぶりにキリマンジャロ山の村で見かける生き物のご紹介をしたいと思います。
今回はトンボ(写真)です。この写真を撮ったのはこの3月ですが、タンザニアは赤道より少し南側にあるため、日本とは逆で暑い季節です。もっとも標高約1,800mにあるキリマンジャロ山の村は、日本でいえば避暑地のような気温です。朝晩はさすがに涼しいですが、昼間はTシャツ1枚でちょうど良いくらい。湿度も低く、とても快適です。そんな季節は昆虫たちにも快適な季節といえるでしょう(もっともあまりありがたくない昆虫たちも大活躍ですが→ブログ「困ったプラネタリウム」
さて、写真のトンボですが、日本のシオカラトンボにそっくり。学名は分からないのですが、緑色をした大きな眼がとてもきれいなトンボです。この写真はカウンターパートのTEACA(Tanzania Environmental Action Association)の苗畑の脇で撮ったのですが、苗畑では毎日苗木に水をやるため、その水に集まってきていました。
ところで嘘か誠か、現地で話されているスワヒリ語でトンボのことを「トンボリンボ(tombolimbo)」と言うらしいと聞いたことがあります。嘘か誠かと書いたのは、辞書によっては「tombolimbo」と書かれているものもあるのですが、だいたいは「Kereng’ede」となっているからです。でも「Kereng’ede」は、どうも日本でいう赤トンボをのことを指しているようです。「tombolimbo」もトンボ(あるいはある種類のトンボ)のことなのだとしたら、私たち日本人にはなんだか嬉しいですよね!
ということで今回はトンボのお話でした。次回の「村で見かける生き物シリーズ」がいつになるか分かりませんが、気長にお待ちいただければと思います。