ミツバチ養蜂、地元に技術をいかしてまた一歩前進

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海外活動養蜂

現地のミツバチ養蜂では、これまでTBHタイプ改良養蜂箱→バンカータイプ改良養蜂箱と、異なる種類の改良養蜂箱を切り替えながら進めてきた。しかしこれらの養蜂箱には、収穫時のハチミツの品質低下、収量そのもののロスという大きな問題があった。そこでこれらの問題を克服すべく、可動式巣枠を備えたラングストロースタイプ改良養蜂箱の導入を検討してきた。

ところが、このラングストースタイプ改良養蜂箱には、地元の技術ではどうしても作れないBee excluder(隔王板)と呼ばれる金属板状のパーツがあり、海外からの輸入に頼るしか方法がなかった。

地元の企業などにも足を運び、何とか作れないかを当たってきたが、コンピュータ制御のマシンがないと無理だと門前払いされ、これまでかと諦める一歩手前まできていた。しかし発想を転換し、もう金属板をやめ、自分たちで手に入る部品(=木と自転車の古スポーク)を使って、自分たちで作ってしまえとチャレンジしてみることにした。鉛筆をなめなめ自分たちで図面を引き、職人にそれを持ち込んで頼み込んだ。そしてそのサンプルがついに完成した(写真)。かなり厳しいクリアランスが問われるパーツだけに、うまくいくかはまだ分からない。だが、自分たちで作れる見込みが立てば、あとは現場で実施しながら、改良を加えていくことで対応できるようになる。

 

地元手作りのBee excluderを手にするTEACAリーダーのムチャロ氏とンジャウ氏

地元手作りのBee excluderを手にするTEACAリーダーのムチャロ氏とンジャウ氏

 

ミツバチ養蜂では、作業を集約化するための養蜂小屋も完成した。今後順次ラングストースタイプ改良養蜂箱の導入を図っていくことになるが、これからの進展が楽しみである。

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