海外活動その他
現地カウンターパートであるTEACA(Tanzania Environmental Action Association)は、ポーランドのNGO・PEAEF(Poland East Africa Economic Foundation)との連携事業を開始しています。
この連携事業は、作物残滓や製材で発生するおがくず等を原料にして炭を製造する代替燃料プロジェクトです。この代替燃料により、地域住民の森林資源への依存の程度を軽減し、またTEACAは炭の販売により収入を得ていくことが出来ます。
TEACAの事務所敷地では、炭製造のための施設建設が急ピッチで進められ、先月はこのプロジェクトを資金支援しているポーランド政府から、在ケニア大使館一等書記官が訪れ、施設の引き渡し式典に参加されました。
式典で挨拶する在ケニア・ポーランド大使館一等書記官
TEACAの事務所敷地に建設中の炭製造用の建物
この炭製造プロジェクトはキリマンジャロ州のモシ県とロンボ県で実施されており、来年はさらにシーハ県まで拡大される予定です。それぞれの県で小学校20校を選定し、これらの学校でも炭の製造ができるよう、機器と専用の調理用ストーブを提供し、セミナーを実施しています。
この事業のためのポーランド側の支援は2年間となっており、その後はTEACAおよびそれぞれの地域で運営を担っていくことになります。持続的な取り組みとしていくためには、さらにモニタリングとプロジェクトの評価期間をとらないといけないと思うのですが、当会でも関心を持ってプロジェクトの実施状況を見守っていきたいと思っています。