現在私たちタンザニア・ポレポレクラブは、カウンターパートのTEACA(Tanzania Environmental Action Association)とともに、キリマンジャロ山での地域主導による森林保全・管理の実現に向けた取り組みをしています。
その取り組みに参加しているのは、モシ県でキリマンジャロ山の国立公園に境を接している36の村々(国立公園から上が、森林帯となっているため)。私たちは今年度、その一つであるマラングー地域ムシリ村にあるサカヨ中学校に、当該地域で村人たちが国立公園内植林に取り組めるよう、新規苗畑を立ち上げました。
ただ実際の植林そのものは、昨年6月の大雨季に、第1回目が取り組まれています。この植林地はかつてタンニン採集のためにブラックワットルが植えられていた場所で、収穫時に皆伐され、その後再植林されることもなく、丸裸のまま放置されてきた所です。
現場は見渡す限り雑草が生い茂っていますが、苗木もそんな中に植わっています。そのまま放置すると苗木が枯れてしまうため、サカヨ中学校ではこうした雑草の刈り払いを実施することにしました(写真)。ただ、むやみに刈り払いをすると苗木まで傷めてしまうため、TEACAのリーダーが同行し、植えられている苗木の特徴や植林間隔を教え、みんなで一斉に刈り払いに取り組みました。
なにせ対象面積は広大です。日本人だと1時間もやるともうヘトヘトで腕が上がらなくなりますが、そこを生徒たちは丸々一日がんばってくれました。植林地の状況にもよりますが、苗木が草の背丈を超えるまで、こうした作業を5年間は繰り返さなければなりません。
刈り払いをした植林地としないで放置した植林地とでは、活着率にも大きな違いが出てきます。最悪の場合、全滅することもありますから、生徒たちのがんばりは必ず結果となって現れてきます。
サカヨ中学校のみなさん、本当にお疲れさまでした!
雑草の刈り払い