今年2月から私たちのカウンターパートである現地NGO・TEACA(Tanzania Environmental Action Assosiation)に、ドイツ人ボランティアのヤンさん(写真)が加わってくれています。ヤンさんは植林ワークキャンプにも参加してくれ、また当会が取り組んでいる、村人たちの森を守っていこうという気持ちを側面から支えていくRafiki Projectのお手伝いも快く引き受けていくれ、私たちもとても感謝しています。
そのヤンさんも任期はこの7月中旬まで。これからもっといろいろ一緒に取り組めたら楽しいのにな、と思っていたところなので、少し寂しい気分にもなります。しかしそんなところにTEACAからヤンさんの後任ボランティア(ドイツからの継続派遣)の情報が。今度は1年間の長期ボランティアだとか。たぶん後任の人が来るのだろうなとは思っていたのですが、やはり欧米は層が厚いというか、若者が海外でのボランティア活動に積極的に身を投じられるような機会を設ける制度そのものが充実しているなという思いがしています。ドイツだと徴兵制に変わる選択肢として、という背景もあるようですが。
ところが、その後任のドイツ人のボランティアの方が来る前に、この7月から日本人のボランティアの方も加わってくれることになりました。期間は9月中旬までと短いですが、前半はRafiki Projectを、後半はTEACAの活動を一通り経験してもらい、現場の実態を学んでもらう予定でいます。もちろん学ぶだけでなく、今年度事業計画の一部をフォローアップしてもらうつもりでいます。
TEACAにとっても、様々な関心や得意を持って関わってくださるボランティアを受け入れいていくことは、今後現場での人材育成のための力を付けていくためにも、とても大切なことだと思っています。
植林ワークキャンプは別として、当会は日本人のボランティアを長期で現場に派遣するという体制にはまだまだありません。しかしいずれは、ボランティアというより、現地の人々と息長くチームを組んで、ともに目的に向かって取り組んでいけるようなプログラムを創っていけたらと考えています。
写真:TEACAのリーダーたちと、キリマンジャロ山の国立公園内に広がる裸地を見て回るヤン氏。