村の発展を後押しする柔軟な滞在プログラムの模索

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海外活動その他

写真:キリマンジャロ山麓ロレ村の風景。今年2名の方が滞在しました。

 

ツーリズムを通して途上国や受け入れ地域の発展に寄与していく仕組みとして、コミュニティ・ベースド・ツーリズム(CBT)があります。

ポレポレクラブでも将来的にはそうしたプログラムを立ち上げられたらと考えていますが、いまはまだアイデアをあたためている段階です。

 

それとは別に、最近当会の事業地を訪問したいという問い合わせが増えています。目的は様々ですが、おおよそ以下の3つに集約できるように思います。

(1) せっかく訪れるならそこに暮らしている人々や、その暮らしに少しでも身近に触れてみたい
(2) アフリカで活動しているNGOの現場を訪れてみたい
(3) 実際に活動に関わってみたい

 

その一方で村側からも、観光地だけを見て通り過ぎてしまうのではなく、もっと自分たちの存在にも目を向けてもらえたら、という思いも伝わってきます。

この両者を上手くつなげる方法はないものかと考えることがあります。願わくば村への受け入れを通して、村の発展に何らかの形で寄与できれば良いのですが、それはまさしくCBTのコンセプトそのものです。

 

しかし、CBTとして確立するためには、受け入れ側の組織化や環境整備、人材育成、プログラムの確立といった大がかりな仕組み作りが欠かせません。またビジネスとして持続性を確保しているだけの魅力的な資源の存在といった要素も重要となってきます。こうした条件を整えられる対象はどうしても限られてきてしまいます。どこの村でもというわけにはいきません。

もちろんアクセス条件も含め、すべての村というわけにはいかないのですが、今のCBTをもう少し柔軟に、対応可能性を広げられる方法がないものだろうかと模索しています。いまはまだこれという具体案はないのですが、ツアーやツーリズムとはまた異なる考え方、アプローチが必要なのかなと思っています。

 

なお、冒頭の村を訪れたいというお問い合わせに対してですが、現在は普段ニュースレターなどを通して当会の活動や活動地の様子をご存じの会員、ご協力者の方、もしくはアルバイトやボランティアなど、事務局での仕事を通して現地の様子を理解している方に限られています。今年は計25名の方が村に入られました(入った村はそれぞれで異なります)。

 

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